E子 「採用面接でもそうみたいよ。会社側は『騙されたくない、嘘を見抜いてやろう!』求職者は『落ちたくない』、のお互い『損したくない』で、合意してはダメ!本来は、お互いが採用後のイメージで握手できるのか?なのに、どうも違う採用行動になってしまうケースが多いそうよ!
大塚 「それって、もうちょっと詳しく教えてください」
新米 「あ、それに関する演習をセミナーもありましたよ」
E子 「どんなの?ちょうど良い例があったら話してよ」
新米 「はい、人件費の関係で6人の求職者のうち、4人を採用するとします。皆さんは誰を採用しますか?って演習です」
大塚 「どんな人が応募した設定?」
新米 「1.日本一周自転車旅行を成し遂げた冒険家
2.コンピューターの知識が豊富なプログラマー
3.クイズ大会で優勝したものしり博士
4.弱小チームを甲子園に導いたキャプテン
5.人気上昇中のお笑い芸人
6.厳しい修業で伝統工芸を見に付けた職人
の6人です。さて、誰を採用しますか?5分差し上げますから、誰にするのか、その理由も考えてください」
E子 「きっと4番目の『弱小チームを甲子園に導いたキャプテン』が一番人気でしょうね」
新米 「皆さんは、どの人を選びました?4人選び終わる前に、『この人は採用しないでおこう』はありませんでしたか?応募者の強みをしっかり見出して、入社したら終わりでなくて、頑張るぞ!所属集団から与えられた役割を全うできるか、自らの主体性において、集団の中で役割を能動的に獲得していけるのか?を見極めて、将来に向かってお互いに握手できますか?が大事だって講師さんはおっしゃってました」
大塚 「なかなか良いセミナーだったわね」
■ヤーキーズ・ドットソンの法則とは? ~Wikipediaから
ヤーキーズ・ドットソンの法則(英: Yerkes-Dodson’s law)は、生理心理学の基本法則である。心理学者のロバート・ヤーキーズとJ.D.ドットソンがネズミを用いた実験で発見した。学習活動に対する動機づけは適切なレベルにあることが必要であるとする理論。
ソーンダイクやポストマンの実験で、学習作業等を行う際、罰を与えなかったグループよりも、罰を与えられたグループの方が作業効率が高いということが判明した。ネズミを用いた実験を行うことで、動機づけには、罰やストレスなどの不快なものが一定量あったほうが、効率が上昇するという法則が判明した。動機づけの強さ(覚醒レベル)が最適水準の一定量を超えると、学習効果が低下する傾向がある。一般に覚醒レベルが高くなるに従ってほぼ比例的に効率(パフォーマンス)は増す。しかし最適なレベルを越えて、強い情動が喚起されるような状態になると、パフォーマンスは逆に低下する。すなわち、覚醒レベルとパフォーマンスには逆U字型の関数関係が成立する。またこの最適な覚醒レベルは同一個人に対しても、行為の難易度、与えられる作業の段階によって変化する。また、比較的強い罰は、白黒の弁別のような簡単で単純な習慣の作業において最も効果的であり、比較的軽い罰は、困難な作業の場合に効果的であるという結果も出ている。
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