真夏の暑さは去っていったようですが、残暑は続き、夏からの疲労の蓄積は終わらないようです。特に足のむくみを感じる人は、疲労を十分な睡眠で取り除く必要があると語るのは、メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生です。先生は、疲れにより熟睡できない場合には、睡眠時間を補うという意味とは違う昼寝をオススメしています。
夏バテとむくみ
【意外と、夏バテ】
猛烈な暑さがちょっと和らいだように感じるここ数日。一見涼しくなったように感じますが、フツーにカラダのキャパを超えた暑さは続いています。
35℃とか40℃といった猛暑日が減ったり、27℃超えの異常な連日の熱帯夜から解放されました。それでも、高めの湿度は呼吸に負担をかけますし、30℃以下でもひと夏の間に体力を消耗したカラダには、引き続き暑さの負荷をかけ続けます。
【夏バテの目安は足のむくみ】
呼吸が浅くなってカラダが慢性的にこわばると、血流が悪くなり手の指先がむくみやすくなります。ものを握っていて、ウッカリ落としてしまったり、指先の動きがはばったく感じるようなら、浅い呼吸と血行不良が原因です。ジッとしていると症状は改善しませんから、こまめにカラダを動かして深呼吸する機会を設けましょう。
夏バテして体力が消耗していると、足首やふくらはぎがむくみやすくなります。夜中に足がつったり、日中歩いていて足が上がらずつまづいたりするのは、こうした疲労の蓄積による夏バテが原因です。
【疲れは休まないと解消しない】
ちょっと気温が下がったからといって、油断していませんか。一見過ごしやすく感じるここ数日の穏やかな残暑の日差し。でも、疲れをすでにため込んだカラダでは、残暑の暑さでも疲労をため込みます。
歩いていてふらついたり、めまいをおこしたり、カラダに力が入らないなんて訴える人も多い残暑。たまった疲れを解消するには、十分な睡眠が必要です。疲れて萎縮したカラダは、意外とストレスに弱いもの。日中頑張り続けるカラダは、ますます萎縮して就寝時にはカラダが緊張しすぎて、熟睡を妨げることがあります。
寝つけない、寝入ってもたびたび目を覚ましてしまう、寝起きに疲労感が残るというひとは、ぜひ、昼寝の習慣を持ちましょう。昼寝は疲労を回復することが目的ではなく、日中の緊張を抜くためにおこないます。
そのため、カラダがリラックスできる感覚をとりもどせるだけでも十分。昼寝に罪悪感のある人は「昼寝じゃないんだ、瞑想なんだ」と思って取り組んでもらえたらと思います。
リラックスできる演出として、香りや音楽を用いてもよいでしょうし、肌触りのよいクッションや携帯できる簡易枕などあるとよいかもしれません。
15分から30分程度、カラダの力や力みを抜く時間を日中に過ごすだけで、夜の睡眠の質は高まります。ひと夏頑張った自分へのご褒美時間として、昼寝の機会を持ってみてください。
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