でね、痴漢被害を目撃したら、周囲の人、とりわけ男性にお願いしたいのが
- 被害者に声をかけること
です。
なぜだか分かりませんが、男性は、痴漢を目撃した場合に被害者を助けるというと、加害者を捕まえて警察に突き出すことを思い起こすようなんです。そりゃ、躊躇するよね、そんなこと考えていたら。加害者はもともとおかしいヤツで、どんな行為に出て来るか分からないのに、被害に遭っているとはいえ、見ず知らずの女性のために危険を冒す必要があるのかっって思っちゃいますよね。しかも冤罪かもしれないし。
でもね。犯人を突き出すとこまでしなくていいですから(*^ー゚)。
一般人は、加害者を捕まえることではなく
- 被害者を保護すること
を目標にすれば十分なんです。加害者から隔離し、さらなる被害を防止すればいいんですよ。
現に被害に遭っている、遭っていそうな女性がいたら
- 顔色悪いけど、大丈夫?
- あっちに行って座った方がいいよ
- 駅員さんを呼んできましょうか
…正直なところ、なんでもいいんです。
・見てるからね!!
というサインさえ出せれば、加害者は「ゲ、マズい!」と感じるはずです。実体験から言えますが、こういう加害者は相手からの反撃の可能性をよく見ていて、反撃しないと思うとツケ上がるんです。なので、一人の女性を狙うし、反撃が難しい時間や場所、大人しそうなコを狙うんです。
なので、男性が登場するとそれだけで反撃の可能性を感じてビビるのです。さっすがガラクタ。クズッぷりもナミじゃない( ̄∇ ̄)
そして、もうひとつ。声をかけたときに相手が
- 「大丈夫です」と言ってきたら、これを信じない
ことです。
これは痴漢被害に限りませんが、本当に大丈夫な場合には「え?なにがですか?」って言いますよね。だって何の問題もなく過ごしてきたのに、いきなり大丈夫?って訊かれるんだから、なんのことか分からないはずです。
「大丈夫です」と答えたということは、周囲から心配されるようななんらかの問題があることを本人が認識しているということです。そして、この場合、それはおそらく…痴漢でしょう。なので、ここでは是非食い下がってほしい。
- いや、でも顔色がだいぶ悪いですよ
- あっちに行きましょう
とかです。
まあ、このあたりは具体的な状況にも依りますが痴漢行為を敏感に察知した方なら、大丈夫だと思うんです。
こうしたことは是非男性にお願いしたいんです。…悲しい話ですが、被害者は痴漢行為によって
- 男性全般に
嫌悪感を持ちかねない状況なんです。その加害者だけが悪いのは、分かっていても、自分と異なる分かりやすい属性──この場合は性別に注目してしまい、一般論に広げてしまいます。
なので、
- 圧倒的多数はマトモで
- ガラクタは加害者だけ
だと分からせてあげて欲しいんです。被害者に声をかけるだけでそんな大げさなと思われるかもしれませんが、苦しく恐ろしい体験の最中に
- 自分に味方してくれた人がいる
ということは、男性全般に広がりそうな嫌悪感を払拭するのにとても効果的だろうと思っています。
世界でも特異な性犯罪と言われる痴漢。あること前提の防衛策や保険より、なくすことを考えていきましょう。
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