世界でも特異な性犯罪のひとつにあげられる、痴漢。日本の恥ともいえるこの犯罪を撲滅するために、私たちには何ができるのでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、多くの自衛策の紹介とともに、痴漢行為を目撃した男性に「ぜひ試みてほしいこと」を記しています。
痴漢防止
さて、本日は恥ずかしい話。
9月が始まって、また満員電車に揺られての通勤通学が再開されました。
で、この満員電車には、日本の恥、
- 電車などに出没する痴漢
も乗っているんですよね。もう言うまでもないことですが、こんな恥ずかしい行為が公共の場で行われているなんて、ホントに信じられない思いです。
しかも、この痴漢被害は、新学期が始まるタイミングで被害が増加するんだそうです。ま、学生が電車に乗って通学し始めるんだから当然ですね。
特に、春の新学年が始まるときは、初めて被害に遭うことが多く被害者のショックがとりわけ大きいそうですが、秋だって冬だって
- 被害に遭ったらショック
ですよ(`ヘ´) 。当たり前です。
しばらく前ですが、この電車痴漢被害のことがTwitter上で話題になりました。
で、被害に遭ったときにどうすればいいのかという話になり、画鋲だ釘だシャーペンだ、いや冤罪の恐れがいや現行の犯罪だろって喧々囂々だったんですよ。
で、その結果出て来たのが
- ハンコ
です。加害者の手にハンコを捺せと。すると、その話にシャチハタが食い付いてきて、ホントに商品化され先日発売されたんです。
ところが、瞬く間に…30分で売り切れてしまいました( ̄∇ ̄)。ま、初回販売数が500個って…上層部は少なすぎると思わなかったんでしょうけど。
Twitterやこのスタンプの反響の大きさは、この犯罪に関する被害の潜在的な多さを物語っているのではないでしょうか。
この電車痴漢被害については、このハンコやシャーペンや画鋲(笑)を携帯するだけでなく
- 激混み車両・時間帯に乗らない
- ガラ空きすぎる車両・時間帯に乗らない
- 連結部やドアの近くに立たない
- いつも同じ電車・同じ車両に乗らない
- 被害を知らせる準備(大声を出す・ブザーを持つ)をする
ということが自衛策として効果的だと言われています。ご自身もぜひ気をつけていただいて、お子さんなどにも教えてあげてほしいと思います。
でも、混んでいてもダメで、ガラ空きでもダメで、連結部もドア近くもダメって、それじゃ乗れる電車がほとんどないよって気がするんですよね、実際( ̄∇ ̄)。
正直言って、自衛策はものすごく次善のどころか次次善の策くらいですよね。本当の対策って
- 痴漢をしないようにすること
なんじゃないでしょうか。なんで被害者側が「痴漢をされないようにすること」を意識して毎日電車に乗らなきゃならないんでしょうか。自衛策が叫ばれるということは、その自衛策を実践せずに被害に遭った場合、まず間違いなく被害女性側に非があるかのように言うヤツが出て来るでしょう。
この痴漢の話になると、決まって出て来るのが
- 冤罪の危険
です。シャチハタのハンコに限りませんが、誤解で相手にハンコを捺してしまう危険性があるわけです。なにせ満員電車で誰がどこから手を伸ばしているのか分からないような状態ですし、他の誰かが目撃してくれているとは限らないですから。このため、痴漢は被害者の証言がとても重視される傾向にあるんだそうです。ちなみに、防衛医大教授の冤罪事件以来、物的証拠が重視されるようになったそうです。ま、フツーの犯罪捜査になったってことでしょうか。
ただ、この冤罪の危険のために、女性側の対策にブレーキがかかるのは
- 絶対おかしい
と思います。だって、対策が進まなくて、一番トクをするのは
- 痴漢の加害者
でしょ。被害者は、被害に遭わないようにするだけじゃなく、冤罪にもしないよう配慮し、周囲の人は冤罪の危険にビクつく。これ、明らかにおかしいよね(`皿´)
根本的には
- 痴漢行為自体をしないようにさせる
ことであって、冤罪を作らないようにすることじゃないですから。
そして、この痴漢行為をしないようにさせることについては
- 他者(ここではほとんど女性)の身体に勝手に触らない
ように教えていくことです。日本の教育が──学校に限らず家庭でも一番苦手な分野でしょうけど。
もし息子さんがいるなら、こういうことは教えてあげてほしいと思いますね。