現役医師が解説する最新の研究結果、自閉症と加工食品の関係

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症状が軽い人たちまでを含めると、日本で100人に1人くらい存在すると言われる自閉症患者。遺伝以外の要因が疑われながら、原因の特定に至ってはいませんが、腸内細菌との関係が注目されていると伝えるのは、メルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』の著者で、現役医師の徳田先生です。先生は、自閉症の子の便に多く存在するプロピオン酸という脂肪酸に関する最新の研究結果について紹介。疑わしきは安全サイドを取るべきという観点から、妊婦さんに対し「なるべく加工食品は摂らないように」と、アドバイスしています。

自閉症とそのスペクトラム障害とは

自閉症は脳の病気でおこる対人関係の障害です。コミュニケーションの障害に加えて、パターン化した興味や活動がみられることがあります。通常、生後まもなくから明らかになります。しかし、最近では症状が軽い人たちまで含めて、自閉症スペクトラム障害という呼び方も提唱されています。自閉症の概念が広がってきているのです。

自閉症スペクトラム障害の中で、比較的症状が軽い「非定型自閉症」や「アスペルガー症候群」の患者さんを診察することがあります。「非定型自閉症」はさまざまな健康問題をきたしますので、通常は患者さんとして診察対象となります。スマホでのゲームの依存症のリスクが高くなります。ゲーム依存症です。

しかし、アスペルガー症候群の場合は「患者」ではありません。むしろ、これは医師の中にかなりいます。この症候群の場合、空気を全く読みません。日本人ではかなり異例となります。空気を読むことができるのが日本人の定義としてもよいからです。しかし、この症候群の人は、限定された分野での知識やパフォーマンスは抜群に良いです。そのため、アスペルガー症候群の医師が入職したときには、この病気であることを早期診断して、適材適所の部署に配属するようにしています。

自閉症とプロピオン酸の関係

自閉症スペクトラム障害の人々は周囲に理解されることが難しくなります。実際、性格の問題などとされ、誤解に苦しみ、医療や支援の対象ではありませんでした。しかし、最近になって、これは病気であるとされました。病気ですので原因があるのです。そして予防や治療もあるのだと、期待されるようになったのです。

自閉症はどのくらいの割合で存在するのでしょうか。日本のデータでは約100人に1人と報告されています。男性に多いことがわかっています。自閉症の兄弟や姉妹では、その発症リスクは、約10から20倍であることが知られています。ということから、自閉症は遺伝的な要因が示唆されています。しかし、遺伝だけでは発症を説明できませんでした。すなわち、遺伝以外の要因が大きいことが長年にわたり疑われているのです。

そこで、注目されてきたのが腸内環境です。腸内の細菌や物質が、その人の脳の機能に大きな影響を与えることがわかってきたからです。マイクロバイオームです。これまでの研究結果によると、自閉症の子の便にはプロピオン酸という脂肪酸が多く認められ、腸内細菌の種類も、自閉症でない子と異なることがわかったのです。プロピオン酸は、カビ防止の目的で加工食品によく添加される物質です。

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