ペットが吐いた時、病院に行くべきか判断するためのチェック項目

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犬や猫は人間と比べるとかなりの頻度で嘔吐する動物で、吐いたからといって病気とはかぎらないようです。とはいえ、飼い主にとっては心配ですし、安心材料がほしいですね。メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』の著者で獣医師の佐藤先生が、吐いた時に病院に連れて行くべきか否かを判断するためのチェック項目を教えてくれました。冷静にしっかり観察し、適切に対処しましょう。

ペットが急に吐いた時自宅でできる対処方法とは?

ペットが急に自宅で吐いてしまい、慌てることはありませんか?吐いたからといって必ず「病気」とも言い切れません。「食べすぎてしまった」「空腹だった」などでも動物は吐いてしまいます。

今回は、吐いた原因の見分け方や、その対処方法について家庭で簡単にできることをお伝えします。

1)吐いた時に見てほしいこと

吐いた時に3つのことをまずチェックして下さい。

  1. 吐いた時の状況
  2. 吐いた後の様子
  3. 吐いたもの(色、匂いなど)

これらの事は、病院で診察を受けた時の医師の重要な病気かどうか、病気だった場合の判断材料になる大切なチェック項目になります。

2)病院に連れて行かなくても良い場合

犬や猫は基本吐くことが多い動物のため、吐いたからといって必ず、病気というわけではありません。本当に病院に連れていくべきなのか判断するためにはこれらの3つのことがあったら自宅で様子を見てもいいと思います。

  1. ご飯をガツガツ食べた後に吐く(急激に胃に固形物を入れたために起きたもの)
  2. 白い泡や黄色の液体を吐く(白い液体は胃液、黄色い液体は胆汁で、胃が空っぽで逆流してきたもの)
  3. お散歩中に、草を食べて吐く(体に悪い物を排出しようとする生理現象)

3)動物病院の診察を受けたほうが良い場合

吐く原因で最も多いのは食べ過ぎによる急性胃炎によるもの。しかし、嘔吐にはいろいろな病気が関連している場合が多いです。これらの6つのことが1つでも当てはまる場合には病院に行ってください。

  1. 繰り返し吐く
  2. ハァハァ言っている
  3. 血が混じっている
  4. 異物が混じっている
  5. 便のような臭いがする
  6. 下痢、発熱、痙攣など「嘔吐」の他の病状が出ている

まとめ

一度吐いただけで他に下痢などの症状もなく元気な場合は、半日~1日絶飲食してその後なにもなければ問題がないですが、吐いていると身体の水分量は減っています。お水を飲まない場合には、病院で点滴をしてもらうと良いです。

また、食事のたびに繰り返す場合は、食道拡張症、腫瘍、異物などが考えられますので病院にご相談ください。

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satoutakanoriペットは言葉が話せません。痛い時も、嫌な事も飼い主さんたちに伝える事が出来ません。このメルマガでは、そんなペットたちと一緒に快適に過ごす為にはどうしたらいいのか?そして、家庭で簡単に応用できる知識までお伝えしていきたいと思います。病気以外の事も獣医の目線から発信していきたいと思います。

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