「あなたが本当に実現したいこと」を形にするためのコツはあるのでしょうか? 7,000人近くもの読者を持つ人気無料メルマガ『たった一つの小さな「コツ」があなたを変える』の著者、野澤卓央さんが、あなたが本当にやりたいことを見つけ、実現するためのヒントを教えてくれました。
まずあなたが信じるべきもの
20代のとき経営者、哲学者、宗教家など、様々な分野で活躍する方に会いに行きました。あるとき、科学者として活躍する方の家に行ったとき、その方がふと僕にいいました。
「科学者ほど見えないものを信じている人はいないと思っている。なぜなら、世界中の人たちがまだ知らない、確信できる証拠も答えもないものを、“ある”と信じて本気で研究するのだから」。
キング牧師の言葉で、「疑わずに最初の一段を登りなさい。階段のすべてが見えなくてもいい。とにかく最初の一歩を踏み出すのです。」という言葉があります。
“外側”に形も実績も証拠も確証もないけれど、自分の“内側”にあるものを信じ歩むことができれば、自分がこの世界にもたらしたいものを創造することができるのかもしれませんね。
自分の“内側”にあるものを信じるには?
自分の内側にあるものを信じるには、“自己受容”が大切になります。自己受容とは自分の内側にあるものは“すべてあっていい”と思えている状態です。良い自分、出来る自分、好きな自分だけを認め、受け入れるのは、本当の意味での自己受容とは言えません。
ポジティブな感情や価値観(考え方)を持つ自分だけを受け入れるのではなく、自分の内側にあるネガティブといわれる“感情”と“価値観”への理解、受容をしたとき、つまり、すべての感情や価値観を受容できない自分をも受容したとき、自分の内側にある声を正確に聴けるようになっていきます。
難しく考えず、受け入れるぞと壮大に構えるのでもなく、どの感情や価値観も、『あっていいんだ』と、軽やかに捉えるのがポイントかもしれません。
不快な感情を理解、受容した先に道がある
自分の内側にあるすべての感情と価値観を受容したとき自分への愛おしさが湧いてきます。それが、自己受容です。至らない自分を払拭し、理想の自分になろうと努力する先には“自己受容”はありません。また、直線的に自己受容を目指すと、自己受容していない自分を否定してしまい、自己受容が困難になります。
自己受容への道のりは、自分の内側にあるすべての“感情”と“価値観”を理解、受容したとき自然と“なるもの”。すべての感情とは、自分の内側にある、怒りや悲しみ、憎しみ、妬み、殺意など。良い悪い、正しい間違いから見ると、ダメ、悪いとされる感情への理解と受容によって道が拓かれます。
世間の常識では怒りや妬みをダメな感情と言うことが多いですが、大自然がつくった人間の内側にあるものを、人間が良い悪いで評価判断していいものか? 常識や当たり前を健全に疑うことが大切でしょう。ポジティブな感情は良いもので、ネガテイブな感情は悪いものという先入観を超え、感情とは何か“真実”を理解していくことで、感情による悩み苦しみから解放されます。