牧草地に植林せよ
森林伐採で牧草地を作り牛を育てる。人間が当たり前のように行ってきたことですが、これが大気中の温暖化ガス増加活動となっていました。牧草地は地球にとっては癌であり、地球にとっての癌は人間にとって致死的です。
地球上の人々へ忠告しています。IPCCがこれほど強力なメッセージを提言したのは初めてです。牛肉はもう諦めましょう、と。牛肉や豚肉などの赤肉を食べていると、癌や心筋梗塞、脳梗塞になりやすくなることはこれまで繰り返し述べてきました。人間の健康に良くない赤肉を製造する畜産は地球環境を悪化させている。これほどわかりやすく明らかになった赤肉。ハンバーグやステーキを食べるのはやめましょう、ということです。
IPCCは植林を推奨していますが、同時に人類を食べさせるための農業用地の確保も大切と述べています。気候変動で洪水や豪雨などの水系ストレスが増大している地域では、農作物収穫量の減少が予測されているからです。一方、温暖化で乾燥が激化している地域もあり、そこでも食料確保困難が診断されています。もちろん、海水面上昇による沿岸地帯の土地への水浸潤と土の分解は日に日に進んでいます。
370億トン。2018年の一年間で排出された温暖化ガスの地球総量です。最大記録をまたも更新しました。私達はこのトレンドを逆転させなければいけません。2019年12月にはサンチアゴで次回の気候変動国際会議が開催されますが、それまでがデッドラインと考えて、国際社会はこの重要課題を解決するための革命的政策を打ち出すべきでしょう。
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