「田舎で一軒家の転貸ニーズはある?」人気コンサルに聞いた結果

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読者からのさまざまな質問に回答してくれる、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、空き家の転貸ビジネスを始めたい人からの「空き家情報のリスト」を作る方法の相談でしたが、永江さんは、そもそもビジネスとして成立するだけのニーズがあるのかという、前段階の判断について慎重な検討を助言します。

田舎で一軒家の転貸ニーズはあるか

Question

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田舎の中核都市近郊で、一軒家の転貸を始めようと思います。『常識破りの「空き家不動産」投資術』という本を読みまして、地道に地域を回って空き家を探して交渉・契約すれば本業の傍ら、月数万円程度は稼げると思いました。

そこで地道に空き家を探していこうとは思いますが、効率を良くするために空き家情報のリストを作れないかと考えました。

公民館などを訪問してビラ配りをしつつ、道端のおばあちゃんに話しかけて情報収集をしようとは思いますが、ネットでも何か方法はないでしょうか。たとえばジモティーで「空き家を無料修繕・掃除します!」と募集をしようとは思っています。

少々、広告料は払っても転貸契約ができればいいので、何か近隣の空き家情報リストを作る方法はないでしょうか?

永江さんからの回答

ご質問にある本は読んでいないのですが、人口が減って田舎に空き家が急増している中で借り手を探すのは難しいので、簡単には成り立たないビジネスモデルだと思います。

まず前提として、いま地方は人口が急減して空き家で溢れています。自治体も空き家が増えると荒れて困るので、無料で住んでくれる人を探している程です。各自治体が「空き家バンク」を運営しているので、これを見るだけでも空き家が相当量あることが分かります。東京に近い埼玉県でもやっているのでどこの地方でも同じでしょう。

参考:
市町村空き家バンク – 埼玉県

そもそも人口が減少して借り手がいないから空き家になるわけで、そこに住む人を探すのは困難です。ボロボロのアパートを買い上げて住めるまで修繕して生活保護世帯に貸し出すようなビジネスならありですが、それはもう専門にやっている業者がいます。情報商材屋さんがセミナーしてるので引っかからないように注意してください。

なので、本一冊読むだけじゃなくてもっと現地の実態や他プレイヤーも調べて本当にやれるのか考えた方が良いでしょうね。

image by: Shutterstock.com

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