健康効果が期待できるウォーキング。しかし、ただ「歩くだけ」ということがなかなか続けられないのも事実です。続けるための「コツ」のようなものはあるのでしょうか。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ』では著者の佐藤しょ~おんさんが、ただ健康に良いだけではない「生産性を上げてアイデアが湧いてくる」ウォーキングの習慣化について、自身の経験を交えながら解説しています。
歩くとこんなに良いことがあるよ
ゴールデンウィークにイギリスに行き、彼の地で毎日歩き回った結果、ウォーキングが楽しくなって来ました。帰国後も週に4日ほどは、4キロから7キロを歩くようになり、なんとなく習慣化したような気がします。私自身こんなに続くとは思っていなかったのですが、そこにはやっぱり理由というか、効能があるんですね。
いくつか紹介してみると、
▼ 歩いているとヒマなのであれこれと思考をする
▼ その思考が外部要因によってジャマされない
▼ まとまった時間の塊で思考が出来る
▼ 筋肉に適度な負荷が与えられる
▼ 心臓がバクバクしないので、すぐに日常に戻れる
▼ 風景情報がジャマにならない
が、私が歩くことで感じるメリットです。最初の3つは、要するに脳みそが活性化して、アイデアが浮かんで、問題が解決して、そして願望が叶うということです。
筋肉への負荷というのは、同じ全身運動の水泳に比べて、浮力が無い分筋肉が付きやすいということです。おかげで腰痛がかなり解消しました。真夏に草取りを連日やっても、腰の痛みは最少に抑えられましたから(これは痛くなったらハリを打つということも影響していると思います)。
それなのに、過度な運動ではないので疲れ方が少ないんですね。走ることと歩くことは似ているようで、全く違うんです。走ると心臓がバクバクいいますよね。私はこれはやり過ぎだと思います。哺乳類なんて、一生で打てる心拍の上限が決まっていて、それが寿命に連動しているんですから、心臓がバクバクいうということは、早死に向かってまっしぐらということなんですよ。
おまけにこの状態じゃ、頭が回りませんよね。何かをじっくり考えるどころじゃありません。ここが決定的に違うところだと思います。京都大学の哲学の道じゃありませんが、歩くと思索が深まるんです。
最後の風景情報についていえば、走ったり、自転車に乗ったり、クルマで移動したりするのは、速度が高すぎるんです。歩く速度で入って来る情報は、脳みそに溶け込んで思索のおかずになるというか、風景情報と思索が融合して別なアイデアを生み出したりするんですが、速度が高いと流れ去っていくだけで終わってしまうんですね。
長年オートバイに乗っていましたが、風景情報が脳みそに溶け込む感覚は全く異なります。特に、道端の細かい情報(ミミズや昆虫の死骸とか、草花の様子とか)は歩かなきゃ吸収出来ません。おまけにウォーキングでなら、気になったモノに対しては立ち止まって見るということが出来ますから。走ったり乗り物に乗ったりすると、これが億劫で出来なくなるんですね。
ま、最も大きいのは、歩きながら考えることで問題解決や願望実現が出来ることだと思います。
これは8月に配信したメールマガジンだったと思いますが、問いを立てれば答えは調べれば分かるという話を書いたと思うんですが、調べても解が出て来ない問いに答えてくれるのが、ウォーキング中の思索なんです。
マジメな話、年収1,000万円になりたければ、ウォーキング中にひたすら、
● どうやったら年収1,000万になれるのかなぁ?
って呟きながら考えてみたら良いですよ。このテーマだけを考え続けながら、1時間散歩をしたら次々と、自分なら何が出来るかというアイデアが出て来ますから。バカバカしいアイデアもたくさん出て来ますが、中にはこれは試してみる価値がありそうだなというアイデアも出て来るはずです。
そうしたら、そのアイデアを実行したらどんなことが起こりそうなのかという想像も出来るはずです。これが思索が深まるということです。考えているうちに、条件分岐の場面が出て来たり、その時に目に飛び込んできた風景から、思わぬひらめきをもらったりとか、歩けば歩くほど、あれこれと色々なことが頭に浮かんでくるんです。
これを体験してしまったら、イスに座ってじっと考えるのなんて生産性が低すぎてやってられなくなります。だから私は、考えごとをしたい時には、独りで散歩をするんです。
この感覚を体験出来たら、散歩(ウォーキング)が習慣化すると思うんですけどね。
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