で、見抜くために注意するポイントは本当にたくさんあるのですが、今回は、その中でも観察さえすればわかりやすい2つを紹介します。
まず何よりも僕が重視しているのは、言葉と表情や姿勢のアンマッチです。例えば部下のことを褒めちぎっているとき、実は上司の目が笑っていないとか、実は口元が嫌悪で歪んでいるとか、実は早く話を切り上げたくてソワソワしだすとか…。
「心から部下に関する会話を楽しみたい」「部下の優秀さをわかってほしい」、そういう熱量を持っていたら、自然と振る舞ってしまうような仕草とのアンマッチを観察するんです。「言行不一致」を見るということですね。
で、さらに言うなら、その上司の「価値観」に気づけたならほぼほぼ見抜けます。どんなときに喜び、どんな時に焦ったり怖がったりするのか?ここをよく観察しておくと、言行不一致にすぐに気づけますよ。
それと見抜くポイントとしてもう1つ。その上司との会話の中で「ネガティブなキーワード」「被害者的なキーワード」が多かったり、「仕事の話題をそらすような、どうでもいい話」が多いか、それとも「仕事についてポジティブな話題が多いか」、これも重要なチェックポイントです。
自分よりも優秀な部下の存在を心から喜んでいる上司って、皆、心から仕事を楽しんでます。なので、大変な環境にいたとしても、ポジティブな側面を見てるし、そもそも仕事の話をするのが好きなんですね。
最低でも、この2つのポイントをチェックしておくと、かなりの確率で「関わらない方がいい、狡猾で、人の頑張りを吸血鬼みたいに吸い取ってしまう上司」の餌食になることを防げるかと思いますよ。
image by: Shutterstock.com