温めすぎはご用心。鍼灸師が教える「温める」と「温まる」の違い

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寒い冬、ストーブや焚き火にあたったり、お風呂に入って体を温める。あるいは、みんなでおしくらまんじゅうをして体が温まる。似ているようで、「温める」と「温まる」には違いがあって、冬に本当に心がけたいのは「温まる」ことだと、メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』ののぶ先生が教えてくれます。効果的なのは運動ですが、「良い姿勢」を意識するだけでも効果はあると、その方法も教えてくれました。

温めすぎにはご用心

【「温める」と「温まる」の違い】

カラダを覆ったり保温して「温める」こと、冬場には手軽に行います。ぼくも「温める」こと、オススメしています。でもでも、カラダの外側から「温める」ことばかりしていると、じつは体温はどんどん下がりやすくなります。冬場に本当に必要なのは「温まる」こと

【「温まる」必要性】

言葉遊びのようですが、「温まる」とは自ら運動してカラダの内側から体温が高まるということ。

  • 「温める」はカラダの外側から熱を補うこと
  • 「温まる」はカラダの内側から体温を高めること

外側からカラダを「温めて」ばかりいると、代謝するカラダの活力は怠けがちになります。自ら動いて「温まる」ことを心がけていないと、ひと冬の間に「カラダを温めることで低体温」になってしまいます。

【運動して「温まる」】

理想的には「汗をかくほど温まる」とよいです。ジムワークなどで温かい室内で運動習慣のある人は、こんなことがかないそうですね。注意したいのは、サウナやバスタブ入浴で汗をかいても「カラダの外から保温するだけなので、「温める=代謝は高まらない」ということです。

一般家屋やオフィスや学校などでは、さすがに汗をかくほどの運動はできませんが、カラダの外側から保温してカラダが「温め」られたら、自ら「温まる」運動は心がけておきたいですね。

頬杖をつく人や猫背の人は要注意。カラダが不活発になっていて、カラダがついつい丸まっている状態です。手軽な運動と心がけて「背筋を伸ばしたよい姿勢」を維持するだけでも、代謝が高まります。くれぐれもカラダが反りかえるようなことがないように。

【良い姿勢の作り方】

後頭部の上の方を斜め後ろの方へ引っ張り上げるつもりで背筋を伸ばし、下腹を引っ込めるようにして、深い呼吸が維持できる間だけ心がけるようにします。

「良い姿勢」も長時間続けていると疲れやこわばりの原因になります。ちょっとやる気がないなぁとか、カラダが冷えるなぁと感じるときに、チョビット気張ってやってみるようにしましょう。

後ろ姿がかっこいいと魅力的に見えます。徐々に「良い姿勢」を続ける時間をのばしていけたら、冬場のさりげないボディビルディングがかないますね。

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臨床歴20年の鍼灸師。東京都杉並区在住。「やさしい鍼」という流儀で治療を行っている。小学生の娘2人をもつ、子育て真っ最中のパパでもある。メルマガには季節にあった体に負担のかからない暮らし方、食事のとり方が書かれているので、そのとおりに過ごせば病知らずです。

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【著者】 鍼灸師・のぶ先生 【月額】 660円/月(税込) 【発行周期】 毎週金曜日

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