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世界第4位のスマホメーカー「シャオミ」が日本上陸――「口コミ」だけでブランドを浸透させられるのか

中国のスマホメーカー「シャオミ」が日本上陸を発表。「Mi Note 10」をアマゾンで発売するとした。発表会当日、中国出張だったため、発表会自体は取材できなかったが、その日の午前中、同社の東アジア地区ゼネラルマネージャーのSteven Wang氏に話を聞くことができた。

詳細は、すでにアップされているYouTubeのインタビュー動画もしくは今週掲載予定のアスキー連載に譲るが、個人的に気になっていたのが「どうやって、日本でシャオミのブランドを認知させるか」という点だ。

Steven Wang氏によれば「広告を出せば、その費用は価格に跳ね返ることにになる。口コミで広げていく」とのことだった。シャオミはいまのところアマゾンでしか販売しない。ネットだけで販売することでコストを下げ、安価なスマホとして売り出していくようだ。

ネット専売を不安視するのは別のメーカー幹部だ。ある幹部は「ネットで投げ売りし、サポートもイマイチとなると業界全体に悪影響を及ぼしかねない。そのあたりは日本の慣習にしたがって、きっちりとユーザーをサポートしてもらわないと困る」と不安がる。

シャオミとしては、ネットで売り、SNSの口コミによってブランド力を上げていきたい考えだ。しかし、中国ではネット販売でそれなりに台数が売れるのだが、日本では「ネットだけでスマホがバカ売れした」という話はほとんど聞かない。日本のユーザーはどちらかといえば「実機をキャリアショップや家電量販店で触って確かめてから、ネットで購入する」という傾向が強いようだ。そのため、実機を触れる場所がなくアマゾンだけでスマホを売るのは限界があるようだ。

また、かつてOPPOも「日本では広告ではなく口コミによってブランド力を上げていきたい」なんて語っていたが、今年、10月の改正電気通信事業法のタイミングでは、指原莉乃さんを起用したテレビCMを大量に投入。広告費をかけないどころか、莫大な広告予算を使って、力技でブランド認知を上げてきた。

シャオミも早急にMVNOと手を組み、さらにテレビCMや交通広告などをしないことには、日本でのブランド認知は難しいのではないか。シャオミとしては「法改正と5Gが日本参入の商機だと捉えた」と語っているようだが、5Gのスタートを狙い撃ちにするのであれば、早急に口コミだけではないブランド認知戦略を展開する必要があるだろう。

image by: Laura Hutton / Shutterstock.com

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日経トレンディ編集記者として、ケータイやホテル、クルマ、ヒット商品を取材。2003年に独立後、ケータイ業界を中心に執筆活動を行う。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。日進月歩のケータイの世界だが、このメルマガ一誌に情報はすべて入っている。

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