性暴力訴えた伊藤詩織さん勝訴。山口敬之氏をめぐる権力の深い闇

2019.12.18
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by MAG2 NEWS編集部 HY
 

山口氏不起訴に政権関与の疑い

海外からも疑問、詩織さん性的暴行事件になぜ日本は沈黙するのか」にある通り、山口氏はニューヨーク・タイムズ紙に「安倍晋三首相の伝記作家」という肩書きを付けられるほど安倍首相と懇意にし、安倍政権擁護の著書を記している。コメンテーターとして出演したテレビ番組等でも、森友問題などで政権に向けられる疑念を交わしてきた人物だ。

一方の中村格氏も、2012年から2年余り菅義偉官房長官の秘書官をつとめ、官邸人脈との太いパイプを持っている。「性的暴行疑惑のアベ友ジャーナリストを見逃した警察官僚の出世欲」でも事件当日の防犯カメラの映像について触れているが、これほどまでに証拠が揃い、逮捕寸前というところまで来て覆ったというのは不自然すぎやしないか。

「#MeeTo」運動の広がり

伊藤さんは、山口氏不起訴を不服として検察審査会に申し立て、顔と名前をさらして記者会見をしたのだが、時を同じくして過去の性暴力やセクハラ被害をSNSなどでカミングアウトする「#MeeTo」運動がアメリカから伝播したことで、この事件はネットメディアを中心に話題となった。

また伊藤さんは著書『Black Box』の中で、日本の捜査当局の不透明さや性暴力を受けた人々が直面せざるをえない社会的システムの不備の現状などを自身の体験から綴っている。

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