現役30年のアナウンサーが教える。空間を上手に使った話の仕方

 

最後に、これは身振り手振りの動作とは違いますが、体の動きで、話し手の印象を演出する方法として、目を合わせる時間を長くする、という手があると思います。

目を合わせる、といえば、過去記事で、目線を合わせると話が伝わりやすくなる、という主旨の解説をしましたが、それ以外の効能として、相手から見える話し手の印象が、ちょっと変わるんですね。

理由は簡単。目が合う時間が長くなる、ということは、聞き手である相手の中における、話し手の存在感が増すからです。だから、実際に見た目が変わるわけではありませんが、なんだかちょっと変わったように映る。これが、目を合わせる時間を長くすることによって、印象を変えるということです。

もちろん、相手の人数その他の環境によって、効果は違ってくると思いますが、こんなちょっとしたこと、特に難しい技術ではなく、肉体的、物理的に何かを変えることで、話している自分を変えて見せる方法は、けっこうたくさんあるものです。

ここに例示したものだけでなく、自分なりの必殺技を編み出すのも、いいかもしれませんね。

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アナウンサー歴30年、極限の環境で話し続ける著者が、実体験から会得した「話し方のコツ」を理論化。人前で話す必要がある人の「もっと〇〇したい」に、お答えしています。一般的な「話し方本」には無い情報満載。

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