現役医師が警告。見逃されている「睡眠時無呼吸症候群」

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寝ても寝ても眠く、それどころか昼間につい居眠りをしてしまう。それを季節とか年齢のせいにしていませんか?気づいていないだけで、もしかしてそれ、睡眠時無呼吸症候群なのかもしれません。沖縄在住の徳田安春医師は、この症候群を持ちながら診断を受けているのはわずか50人に1人だと自身のメルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』で注意を呼びかけます。先生は、以前と違い簡単になっている診断と確立されている治療法を解説し、早めの診断を推奨しています。

昼間の居眠りで悩む知人の病気とは?

1年間の訪問者数が1千万人を超えた沖縄。レンタカーだけでなく観光バスの利用も増えている中で、ある社会問題が出てきている。バスの運転手不足が深刻となっているのだ。そんな時、数年来の私の知人が私の内科初診外来に受診してきた。バスの運転手をやりたくて免許を取ったものの、昼間の居眠りに悩まされているとのことだ。

内科系外来の患者さんでは必ず身長と体重そして血圧が測定される。私の知人は以前と比べて体重が増えていた。キログラム体重をメートル身長の2乗で割ったボディーマスインデックスでみると25を超えており、肥満に属していた。また、血圧も収縮期血圧が140を超え、拡張期血圧も90より高くなっており、高血圧だ。聴いてみると、高血圧の薬は飲んでいるとのこと。

昼間の居眠りに加えて肥満、高血圧。瞬間的に私はある病気を考えた。睡眠時無呼吸症候群である。睡眠時無呼吸症候群には閉塞型と非閉塞型があるが、肥満の患者さんでみられるのはほとんど閉塞型。バスの運転手などの公共交通機関の運転操作をする人々がこの病気で運転中に居眠りをすると危険な事故のリスクとなる。

未診断が多い睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群の睡眠時の症状には、大きないびき、無呼吸、上気道の狭窄によるチョーキング(詰まりそうになること)がある。これらによって睡眠の質が下がり、熟睡ができなくなる。そのために昼間に居眠りをするようになり、頭がぼーっとしたりすることもある。

それだけではない。睡眠時無呼吸症候群になると、血圧が上がり、脳血管障害や心筋梗塞、糖尿病、心房細動、そして心不全を起こしやすくなるのだ。欧米の成人では男性の15%と女性の5%にこの症候群を持つ。驚くべきことは、きちんと診断されているのはこのうち50人に1人だけという。多くのケースでは未診断なのだ。

肥満と高血圧、私の知人のような人は周りに大勢いる。このような人々の中に、睡眠時無呼吸症候群が隠れているのは確実だ。東アジアの人々は欧米人と比べて、肥満の程度が軽くてもこの症候群を発症しやすいことがわかっている。ボディーマスインデックスでは25以上でリスクが高いのだ。

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