列島を襲う「大暖冬」。損害を被る人から恩恵を受ける人まで影響まとめ

2020.01.14
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by 編集部サトシュウ
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記録的な雪不足が続いている。気象庁は9日、1月11日~2月10日の1カ月予報を発表し、全国的に気温が高くなり降雪も少なくなると予想した。日本気象協会によると2~3月も暖冬傾向が続く見込みだといい、各地に影響が出ている。雪のない札幌に、桜が咲く沖縄…この「大暖冬」で列島はどのような状況になっているか? その影響をまとめた。

大暖冬の影響を受ける日本列島

雪不足の影響をもろに受けているのがスキー場だ。ウェザーニュースによると、全国約400ヶ所のスキー場のうち、2020年1月8日時点で、滑走可能なスキー場は67.5%、滑走不可が32.5%となっている。雪不足が叫ばれた昨年ですら、88.8%が滑走可能(11.2%は不可)ということを考えると、異常な数字といえそうだ。特に北陸や西日本で申告な状況だという。滑走可能ではあるものの、それは一部のみで、全面滑走できないスキー場は非常に多くなっている。

そんな中、長野オリンピックの競技会場にもなった長野市の飯綱高原スキー場は、雪不足の影響からくる財務状況の悪化を受けて、今シーズン限りでの閉鎖を決めた。これまで長野市が運営をしていたが、引き継ぐ企業を募集していたものの現れなかった。1998年の長野オリンピックで、スキーモーグルの競技会場として日本を沸かせた飯綱高原スキー場は、ことし3月15日まで予定している営業の終了後、植樹をして国へ返還されるという。

雪不足の影響はスキー場だけではない。各地で予定されているイベントにも波及している。網走市によると、2月8日から始まる「あばしりオホーツク流氷まつり」は、記録的な雪不足の影響で会場の設営に必要な雪が確保できないとして、メイン雪像を含むすべての雪像の中止を決めたという。また日程も当初の4日間から2日に短縮する。

また、美幌町で1月26日から始まる予定だった「びほろ冬まつり」は、イベントそのもの中止が決定。冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」でも影響が出ており、例年より5日も早く雪の運搬を行っているという。札幌市から片道2時間ほどかかる倶知安町や、京極町など例年よりも遠い場所から雪を運んでいて、雪の輸送にかかる費用も、当初の予算よりも大幅にかかってしまう見通しだ。

1950年に開始されて以来、ここまでの雪不足は初めてというさっぽろ雪まつり。今年は来月4日から11日まで、東区の「つどーむ会場」で今月31日から来月11日まで開かれる予定となっている。

しかし、「大暖冬」の影響はスキー場やイベントだけに収まらない。我々の生活をも一変させようとしている。

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