中国の圧力が追い風に。台湾総統選で反中派が圧勝した当然の理由

kitano20200116
 

1月11日に行われた台湾の総統選挙で、反中派の蔡英文氏が親中派の候補者に圧勝し再選を果たしました。この結果を受け、国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんは、自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で、強まる中国の「一国二制度による台湾統一圧力」が「圧勝」を後押しした事実を解説すると共に、今回の選挙結果が今後の中台関係に与える影響を考察しています。

台湾の未来

今年は年初から、イラン問題で大騒ぎでした。しかし、ここにきてようやく「明るいニュース」がでてきました。そう、11日の台湾総統選で、蔡英文さんが再選したのです。

台湾総統選、蔡英文氏が圧勝で再選 中国は見誤った?

BBC NEWS JAPAN 1/13(月)14:34配信

 

台湾で11日、総統選挙の投開票が行われ、現職の与党・民主進歩党(民進党)の蔡英文氏(63)が再選を果たした。中国との関係が最大の焦点となる中、約820万票(得票率57%)を獲得して圧勝した。

おかげさまで、12日は1日中幸せな気持ちで過ごすことができました。

なぜ、彼女は圧勝できたのでしょうか?

習近平のおかげ」です。

どういう意味?たとえばこちら。

習氏、中台統一で軍事力行使を排除せず 「一国二制度」も迫る

2019年1月2日

 

【1月2日AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は2日、中国が台湾に平和統一を呼び掛けた「台湾同胞に告げる書」の発表40年に当たり演説し、台湾との「再統一」を確実にするための選択肢として軍事力の行使を排除しないと言明した。

こんな風に脅したら、台湾の人たちも、「ふざけるな!」となります。これ、去年初めの発言です。

その後、香港問題が盛り上がってきた。中国は、香港の「一国二制度」をモデルとして、「台湾が中国と一つとなっても、一国二制度が適用されるので、香港のように何も変わらない」と主張してきた。ところが、2019年の香港デモで、中国の一国二制度はウソだ!」ということが台湾の民にもバレてしまった。結果、

一国二制度による台湾統一」89%が拒否

産経新聞 2019.10.24 21:48

 

台湾で対中国政策を主管する大陸委員会は24日、台湾住民を対象とした中台関係に関する世論調査の結果を発表、中国が主張する一国二制度による台湾統一について「賛成しない」が89.3%に上った。中国の武力威嚇にも89.3%が反対した。

約9割が、一国二制度でも、中国と統一されることに反対。それで、反中の蔡英文さんが、親中の韓国瑜さんに勝てたのでしょう。

台湾の未来

台湾は、これからどうなっていくのでしょうか?

蔡英文さんは、中国との関係について、「現状維持派」です。戦略的には、これが最善でしょう。台湾が独立を宣言すれば、中国は必ず武力統一に動くでしょう。アメリカがどう動くかにもよりますが、リスクが高すぎます

台湾が、中国との統一を容認すれば、香港のようになる。自由も民主主義も、徐々に無くなってしまうでしょう。それで、「現状維持」がいい。

忍耐強く現状維持をつづけていれば、どうなるでしょうか?いずれ中国共産党政権が倒れる時がくるでしょう。その時、ソ連崩壊時に15共和国が独立を果たしたように、台湾も独立を宣言し、世界に承認されるに違いありません。それまで、ひたすら忍耐です。

image by: 蔡英文 Tsai Ing-wen - Home | Facebook

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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