マスク完売も。中国の新型肺炎ヒトからヒト感染確認でWHOも動く

2020.01.21
by MAG2NEWS編集部 NK
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新型コロナウイルスによる肺炎で、新たに1名の死亡と医療従事者15名の発症が確認されたことがわかったと毎日新聞産経新聞などが報じている。中国国営新華社通信によると、中国政府の専門家グループは遺伝子検査の結果から、「ヒトからヒトへの感染を確認した」と表明しているとのこと。武漢市当局はこれまで「ヒトからヒトへの感染が続くリスクは比較的低い」との見解を示してきたが、事態はより深刻さを増している。これで21日現在で確認された新型肺炎による死者は4人となる。

死者4人の新型コロナウイルス

中国国内の感染者は、武漢で198人、広東省で14人、上海市で1人。習近平国家主席は20日、「新型ウイルスは徹底的に封じ込めなければならない」と述べた。国家衛生健康委員会は19日、検査の強化と患者の治療、症状や情報の開示を求め、予防措置の指導などのために対策チームを各地に派遣している。

やっと危機感を持ち始めた現地の人々、マスク完売も

先々週までは「大したことない。大丈夫でしょ」と話していた現地の人々も、報道と被害の数に「今になって心配」と話し、心境に変化が現れている。中国に住む日本人からの情報として、現地で働いて風邪による熱でダウンしたというある日本人は、解熱後に日本へ帰国するが、熱が出ていた旨を日本の空港できちんと申請すると話していたという。また、中国本土では、上海など一部の大都市圏でマスクが完売し、手に入りづらい地域も出てきているという情報も入ってきた。マスク200枚をネットで購入したという男性は「2月4日以降の発送になるらしい」と話した。武漢にある病院では、医療関係者の服装にも変化が見られた。

 
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