苦しい言い訳。破棄されたはずの桜文書「見つかった」に批判殺到

2020.01.22
by MAG2NEWS編集部 NK
Shinzo_Abe_20170415
 

内閣府は21日、「桜を見る会」の契約書など、これまで破棄したとして存在を否定してきた資料を国会に提出したとテレ朝ニュース共同通信読売新聞などが報じた。「破棄した」はずの資料を提出したことで、今後も詳しい説明が求められる。




苦しい言い訳

内閣府は、2011年から2013年までの桜を見る会の開催要領や2014年から去年までの招待者数を記載した資料などを国会に提出。21日午後から行なわれていた野党の追及本部で内閣府側は「確認せずにないものと考えていた」と述べたという。これらの対応について、菅官房長官は不適切だったことを認めているが、廃棄作業が滞っていたとし、公文書管理法違反にはあたらないと強調した。嘘を嘘で隠しているように見えてしまう、最近の政府・与党と内閣府の対応。菅官房長官の苦しい言い訳は一体いつまで続くのだろうか。

深まる疑惑

存在しないと説明してきた文書が廃棄されずに残されていた件について、野党側の筆頭理事を務める立憲民主党の蓮舫参議院幹事長は、菅氏が「調査しない、探さない」といった会見ばかりだった点について触れつつ、「疑惑が深まった。探せばあるということで、改めて捨てたとされる名簿などの調査を求めたい」と記者団に話しているという。 

推薦者名簿の保存期間は10年間

また、内閣府に内閣府に提出した推薦者名簿の2010〜2015年度分について、公文書管理法で義務付けられている「行政文書ファイル管理簿」に記載していなかったと、国土交通省が明らかにした。国土交通省によると、当時の担当者は記載しなかった理由について「覚えていない」と話しているとのこと。国土交通省の推薦者名簿の保存期間は10年間。なお、文書自体は残っている。野党は、他にも記載していない可能性があるとして全省庁に調査を促した。

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