経団連の大橋徹二副会長が21日、新卒一括採用や終身雇用、年功型賃金などの日本型雇用システムを見直すよう発表したと東京新聞、共同通信などが報じた。
賃上げは成果重視、経団連指針 年功・終身雇用見直しを強調 | 2020/1/21 – 共同通信 https://t.co/zX6nqXUPnF
— 共同通信公式 (@kyodo_official) January 21, 2020
日本の雇用システムは「時代遅れ」
長期的な人材育成や計画的な採用ができるとされてきたこれまでの日本の雇用システムは、経済のデジタル化や国際競争に対応できないケースが増えてきているという。昇給については、全社員一律に報いる方法だけでなく、職務や成果を重視した配分が適切としつつ、「賃上げは前向きな検討が基本」とし、基本給を底上げすることは容認した。
海外の優秀な人材や意欲のある若手社員を確保するためにも、年齢や勤続年数だけでなく、仕事の成果をより重視した昇給制度を検討するよう呼びかけ、国籍や性別、学歴などにかかわらず多様な人材の採用と活躍をめざす。
日本型雇用システムとは
新卒一括採用や終身雇用、年功型賃金が特徴の雇用システム。同じ時期に就職、年齢を重ねるにつれて同じように昇進し、ひとつの会社で定年まで勤めあげるシステムで、これまで多くの企業が導入していた。しかしこのシステムでは、出産や育児が女性のキャリア形成に不利になったり、海外の優秀な人材の獲得ができないなどのデメリットもあった。
ページ: 1 2