花粉症の人に朗報です。日本気象協会の予想によれば、今年のスギ花粉の飛散量はほぼ全国的に過去の平均より少なくなりそうとのことです。とは言え、自分でできる対策は万全にしておきたいところ。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』を発行するのぶ先生が、花粉症を悪化させる「冷えのぼせ」の状態をチェックし改善する方法を教えてくれます。
「花粉症の前兆」対策
【暖房の部屋で「冷えのぼせ」】
暖房の効いた部屋で過ごしていると、頭がぼーっとしてのぼせたりしませんか?鼻が詰まったり、目がかゆくなったり、頭痛がしたり。口の中が腫れぼったかったり、喉の乾燥などを感じるのは、体が「冷えのぼせ」ているのかもしれません。
春先を迎える前に体が「冷えのぼせ」ていると、花粉症シーズンに花粉症症状がひどくなる心配があります。
【「冷えのぼせ」チェック】
暖房の効いた部屋で、上記したような「のぼせ症状」があるとき、自分の手で足先をつかんでみましょう。もし、足がとても冷たく感じたら「冷えのぼせ」です。
上半身と下半身の温度差があると、手で足を触れた時、足先が冷たく感じます。また、血行が悪い証拠でもあります。
【「花粉症予防」の「冷えのぼせ」対策】
体の上下で温度差があるのは、全身を駆け巡る血流が不十分だからです。とくに肩周辺のこわばりがあると、首から上のうっ血が起こりやすくなり、春先に「うっ血を伴うのぼせ」があると「花粉症症状」がおこりやすくなります。
肩周辺の筋肉を体幹部からゆるめて、全身の血流を促すのに、意外と効果的なのが「股関節伸ばし」。やり方は、
- 床に手をついて足を前後に大きく開きます。
- 前側の足に体重をかけながら、後ろ足を後ろのほうへずっと伸ばしていきます。
- 上半身はできるだけリラックスして、前足に重心をかけたまま、腰や股関節、前足の太ももの後ろや後ろ足の太ももの前側の筋が伸びるように、ゆっくりストレッチしていきます。
- 30秒~1分ほどやったら、左右の足を前後入れ替えて反対側も行います。
終了後、足先が温まった感じや、肩の力が抜ける感じがあれば成功です。
「股関節伸ばし」を1日数回時間を見つけて行うようにすると、「冷えのぼせ」が楽になり春先の「花粉症対策」にも役立つので、毎年花粉症で悩まされている方は、ぜひチャレンジしてみてください。
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