どうせ愚痴るならこんな風に。愚痴アカから生まれる成長アイデア

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SNSの普及で誰もが自分の「声」の発信が可能になった時代ならではなのでしょうか、「愚痴アカ」を持つ方も増えています。そんなアカウントに書き込んだり友人相手に口にしたりする愚痴を、せっかくならば「成長の糧」としてしまおうと提案するのは、接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさん。坂本さんは自身の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』で今回、そのユニークな実践法を紹介しています。

愚痴るならセットで

SNS、特にTwitterなんかで接客販売に関連して検索をかけてみると、結構な数の「愚痴アカ」みたいなものが出てきます。接客業や販売業に就いている人たちが、「今日はこんなに嫌なことがあった」「こんな風な客がいてムカついた」みたいに愚痴をこぼしているアカウントがあるのです(もちろん匿名)。

私も仕事上、業界の人がどんな悩みを抱えているのかなーと知りたくてそういう検索をすることがあるのですが、こうした「愚痴アカ」の数がすごすぎて少々驚かされます。まぁそれくらいストレスが溜まっている人が多い仕事と言えるのかもしれませんし、を言いたくなるようなことが多いということなのかもしれません。

こういう愚痴を書くなとか、愚痴を言うなと言いたいわけではないのですが、ただ、個人的にどうせそういうことを言うのならセットでやればいいのにと思うこともあります。改善策を一緒に発信することです。

例えば、「今日は、クレーム客が来てムカついた」みたいな愚痴をこぼすとします。何かしらのクレームを受けて、腹が立ったということなのでしょうが、これでは子供の感想文と変わりません。「今日は遠足に行きました。楽しかったです」レベルの感想文なのです。だからこの愚痴をこぼすことによって生まれることなど何一つないのですね。

それをどこかで言うことでストレス発散になるという人もいるのでしょうが、言ったところで次のストレスがやってくればまた同じことを繰り返すだけです。何の成長もありません。だったら、一緒に改善策を考えてみればいいのです。

「今日はクレーム客が来てムカついた。でも、このクレームを防げてたらそんなことにもならなかったかもしれない。だから次は、同じようなクレームを受けないようにこうしよう」みたいなところまで考えてみれば、どうでしょうか。同じ愚痴をこぼすにしても、次にどうする、今度はこうできるだろうという改善策や対応策のようなものが生まれて来て、同じ思いをする可能性を減らすことができます。自分自身の成長にもつながるかもしれませんよね。

愚痴をこぼすなら、そこまで一緒に発信すると決めてしまえば、必ず成長のための何かを一緒に考えることになるので、愚痴をこぼすにしても何かしらの成長が見込めるわけです。

SNSだけの話ではありませんよ。誰かと話をしていて、「今日はこういうことがあって嫌だったね」なんて話をすることもあるでしょう。これもただ愚痴をこぼしているというだけの子供の感想を述べているだけです。

しかし同じように、「今日はこういうことがあって嫌だったけど、こうすればよかったんじゃないだろうか」という会話になれば、ただ愚痴を言うだけでなく、改善策が生まれたり、話し合いをする機会になるということです。そこから新たなサービスや、良い接客へのきっかけが生まれることもあるでしょう。

別に愚痴をこぼすなとは思いません。私も嫌な思いは何度も経験していますし、そうしたくなる気持ちもよくわかります。けれど、それを子供のようにただ感情を吐き出して、ストレスを発散させている気になるのか、それともそこから次に向けて改善策や対応策など新しい何かを得ることにつなげていくのか。それだけでも、自分の成長だけではなく、精神衛生的にもポジティブな話ができます。

愚痴るならセットでそこまで考えられるような意識を持ちたいものです。

今日の質問です。

  • 最近、思わず誰かに愚痴ったことはどんなことですか?
  • その愚痴の内容について、次の改善策や対応策を考えるとしたら、どんなことが考えられますか?

image by: Travel man / Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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