東京五輪「1年延期」決定。見込まれる日本の損失額は6400億円か

2020.03.25
by MAG2NEWS編集部 NK
 

大きすぎる経済的損失

NHKによると、関西大学の宮本勝浩名誉教授によると、開催が1年延期された場合の日本の経済的損失は6400億円にものぼるという。これは、競技場などの施設の維持費や修理費、競技団体が再び準備する費用などが発生するとして出された試算である。また、2兆円前後押し上げると見込まれていた国内総生産も先送りされる。

大会期間中は満室となっていた日本青年館ホテルの三田村成之総支配人はFNNの取材で、予約者はすべて大会関係者のため宿泊がゼロになる恐れがあると明かした。仮にゼロとなってしまった場合の損失額は1カ月1億円ほど見込まれており、2カ月間抜けることとなるため2億円は完全になくなるという。

年齢制限で弾かれる可能性も

選手の立場で考えると、出場権の問題がでてくる。出場権をそのまま保有できるのか、できないのか。予選が行われていない競技では、今年出場できるはずだった選手が来年にはチャンスを逃す場合だって十分に考えられる。

朝日新聞によると、男子サッカーは23歳以下という年齢制限が設けられており、24歳以上のオーバーエイジ枠は3人。今年であれば出場できた選手が、1年延期になったことにより年齢制限で弾かれる可能も出てきてしまった。オーストラリアのアーノルド監督は、出場権の獲得に貢献した選手が出場できるよう、年齢制限を24歳に引き上げることを求めたという。

Twitterの声




※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source:日本経済新聞BBCFNN朝日新聞NHK

image by:kuremo / Shutterstock.com

print
いま読まれてます

  • 東京五輪「1年延期」決定。見込まれる日本の損失額は6400億円か
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け