子犬は特に注意が必要。「コロナウイルス性腸炎」はどんな病気?

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人間界で拡大を続ける新型コロナウイルス。犬にもいくつかコロナウイルスによる病気があり、特に注意が必要な「コロナウイルス性腸炎」について教えてくれるのは、メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』の著者で獣医師の佐藤貴紀先生です。子犬が発症すると命にも関わるので、SOSを見逃さないことが大切です。

犬のコロナウイルス性腸炎について

世間は「新型コロナウイルス」で大騒ぎです。実は、人とは違いますが犬にもコロナウイルスという名前の病気はあります。コロナウイルスにも色々あるのですが特に注意が必要なのは「コロナウイルス性腸炎」です。一体、どんな病気なのか?今日は、病気の説明をメインにしていきたいと思います。

1)子犬の発症時は死に至るので要注意

犬コロナウイルスの病原性は、それほど強力ではないため症状は犬の年齢により異なります。成犬は、病状が現れない事が多く、感染しているかどうかわかりにくいです。症状が出たとしても、軽い症状で済んでしまうことがほとんどです。

一番危険なのは、子犬が感染した時です。下痢や嘔吐の症状が続けば、脱水症状を起こしてしまい死に至る場合もあります。

2)こんな仕草はSOS

・成犬のSOS
感染していても症状は出ないことが多いが便が少しでも柔らかいと思ったら注意してあげてください。

・子犬のSOS
下痢が続き、悪臭を伴う嘔吐、食欲不振が2日以上続いている

●まとめ
多頭飼いの方は注意して欲しいです。犬コロナウイルスに感染した犬の便や吐物にはウィルスが存在しているため、これらに接触したり汚染された食器などから他の子に感染する場合がありますので、きちんと除菌するか食器を分けて洗うなどしてあげてください。

image by: shutterstock

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