チャンスは自分で掴むもの。澤穂希が娘に厳しく伝えていること

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2011年、東日本大震災に襲われ沈んだ人々の心に、FIFA女子ワールドカップ優勝という快挙で希望の光を灯してくれた「なでしこジャパン」。あれから9年、チームを率いていた澤穂希さんは一児の母となっていました。そんな澤さんの子育ての様子が、無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』で紹介されています。

澤穂希さんが娘に言い聞かせていること

なでしこジャパンを初の世界一へと導いた澤穂希さんと、一児の母であり、バレーボール全日本女子代表選手としても活躍を続ける荒木絵里香さん。お二人はいま、どのようにして子育てに向き合っているのか。母としての思い、心掛けていること、自身の母親から受けた影響なども語り合っていただきました。

「母という人生を生きて」 澤穂希(元サッカー日本女子代表)&荒木絵里香(バレーボール全日本女子代表)

澤 「相手が2歳児とはいえ、私は結構対等に接しているんです。例えば道端で子どもが転ぶと、多くのお母さんは『大丈夫?』『よしよし』って言いながら手を差し伸べますが、私は娘が自分で起き上がるのを待ちます。

それから、自分の口から物事を伝えないと人には伝わらないってこともよく言っています。何々が食べたいとか、どこそこに行きたいとか、人にしてもらったら『ありがとう』、自分が悪いことをしたら『ごめんなさい』って、ちゃんと言葉で伝える。

いずれは独り立ちしていかなければならないわけですから、そういうことは早いうちから身につけさせたいと思っているんです」

荒木 「しっかりと意思表示をさせているんですね」

澤 「ただ、それが過剰になって、自己主張が強すぎると思うことも最近あるんです(笑)。

娘に何かをやらせようにも、『いまやる?』『やらない』『やらないんだったらいいよ』『やっぱりやる』っていうラリーが何回もあって(笑)、最後には『じゃあもういい』って言うと、泣き出すんです。そういう時は現役時代の調子で『チャンスは何度もないんだよ』って伝えます」

荒木 「私もすごく使います。『いまチャンスを失った。自分で逃したよ』って」

澤 「誰にも必ずチャンスはあって、それを掴むか、逃すかは自分次第ってことを2歳児相手に伝えるのはスパルタかもしれませんが、自分でしっかり考えて行動に移せるようになってほしいと思って、厳しく言っています。でも、楽しみながらやっている感じです」

荒木 「こっちはもう必死です。5歳にもなると、私が何か言う度に、『ママが悪いんでしょ』って口答えして話を聞かない」

澤 「5歳だと口が達者でしょうね。女の子だとなおさらでしょう。喋り方とか口調なんかも荒木さんに似てきませんか?」

荒木 「そうですね。うちは基本的には母に見てもらっているので、母の口調にも似てきています(笑)」

澤 「なるほど(笑)」

荒木 「自分の気持ちをちゃんと伝えられるようにしたいって先ほどおっしゃっていましたけど、私もそれはすごく大事なことだと思います。加えて、人の気持ちが考えられるようになってほしいという思いもあるんです。

娘が何か悪いことをしたら、『自分が同じことをされたらどんな気持ち?』と聞くようにしていて、『嫌な気持ち』とかって言うので、『お友達も同じ気持ちだよ』って説明する。

こういうやりとりを何回も繰り返していますけど、我慢比べというか、子どもは一度で理解しきれるわけじゃないので、ずっと伝え続けていかなければいけないと思っています」

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【著者】 致知出版社 【発行周期】 日刊

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