9割が対象に。かんぽ生命「コロナで死亡」なら保険金2倍支払いへ

2020.04.16
by tututu
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かんぽ生命保険は15日、新型コロナウイルスに感染して死亡した場合、契約者に通常の2倍の保険金を支払うと発表した。被保険者が死亡した際に保険金が支払われる終身保険や養老保険などが対象。適用すれば契約件数、人数ベースともに約9割の契約が含まれる。

保険金2倍支払いは契約者の9割をカバー

かんぽ生命では、エボラ出血熱などの感染症や交通事故など不慮の事故で死亡した場合に、保険金を2倍にする「倍額支払制度」を設けている。現在の約款に新型コロナは含まれていないが、この適用対象に新型コロナを含めることになる。加入後1年6カ月以上経過した契約者が対象。

民間の保険会社では感染症などで死亡した際の保険金を増額するには、追加の保険料を支払う特約に加入する必要があることが多い。しかし、かんぽ生命では特約に加入しなくても、約款に示された要件に該当すれば、倍額支払いの対象としている。

終身保険や養老保険のほか、2013年以前に契約された学資保険も含まれるため、契約件数で約2600万件、契約者では約1600万人が対象となり、いずれも全体の約9割に相当する。契約しているほとんどの人をカバーしていることになる。

日本生命保険や第一生命保険も、新型コロナで死亡した場合の保険金を増額する方針を固めている。業界最大手の日本生命では増額される特約の対象者が約340万人だが、かんぽ生命が倍額支払いに適用すると対象者の規模は、日本生命の5倍弱に膨らむことになりそうだ。

また、明治安田生命保険も15日、新型コロナが原因で死亡したり高度障害になったりした場合、保険金を増額すると発表。既に死亡した人にも適用するという。

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