そんなわけで徐々に「収束」するかもしれないが、どう考えても長期戦になるので、心構えや準備が必要だ。どんな生活をしていけば良いかを真剣に考えはじめると、毎日繰り返される暗いニュースばかりではなく、世の中はまだまだ捨てたもんじゃないと思わせてくれる良いニュースが必要なのだと思う。
ちなみにジョンさんのチャンネルに影響受けて“SomeGoodNews”をSNSで配信始めている人たちがけっこういるとのことなので、同じようなことを考えていたり、共感した人たちが多いのだろう。
ジョンさんの“SomeGoodNews”ではいろんな良いニュースを伝えてくれているので、ここでご紹介しきれないけども、例えば、ミュージカルのハミルトンが、キャンセルでみにいけなくなってしまった小学生の女の子に、サプライズでハミルトンのキャストがZoomで参加して歌ってくれたりとか。子ども喜ぶ顔はそれだけで癒される。
● Hamilton Original Broadway Cast Zoom Performance “Alexander Hamilton”
ジョンさんの実家があるボストンの病院で、まさに最前線で戦う新型コロナ特別医療チームの皆さんに、感謝の気持ちを伝えるため集まってもらった直近の配信も素晴らしかった。
ボストンの地元プロ野球チームといえばレッドソックス。ボストンの地下鉄に乗ればレッドソックスの帽子をかぶったファンを必ず見るくらい人気だ。でも今年はMLB大リーグ開幕延期ということで、残念がっているファンも多く、当然、医療従事者の皆さんも野球感染の楽しみがないまま毎日必死に働いてくれている。
そこで、レッドソックスファンなら知らない人はいない永久欠番34番を付けていたデビッド・オルティーズ選手をゲストに招待するサプライズ。永久欠番にまでなった選手が登場するだけでも感動のご様子の医療チームの皆さんにさらに良いニュース。レッドソックスのボストンの球場のチケットをこの病院のスタッフ全員に生涯タダで提供するとのこと。すごい。
スタッフ用の席があるそうで、番組司会のジョンさんも16年以上も狙っているチケットなのだそうだ。それが一生分ってすごい。ちなみに病院はBeth Israel Deaconess Medical Centerで働くスタッフの皆さん。さらにさらに、番組最後に通信会社のAT&Tがアメリカ国内の看護師や医師の皆さんの携帯電話代3ヶ月分を無料にすると宣言。
AT&Tは契約内容にもよるがスマホ利用の場合はだいたい100~200ドルほど。命がけで治療にあたってくれている看護師や医師の皆さんにとっては小さいことだけども、少しでもお礼の気持ちを伝えたいということなのだろう。ジョンさんの番組で良いニュースと一緒にこうした企業の支援も広まっていくのはすごいことだと思う。
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