ズル賢い中国。コロナ禍で見捨てられた国を支援で取り込む姑息さ

 

ちなみに、皆さん、この自粛生活の中、日々、テレビのニュースやワイドショーで流される“情報”、どの程度、信頼していますか? 私は出される数字も含め全く信用していませんが、このメディアも、あまりにも情報が氾濫しており、かつ現代の情報社会では、情報発信の即時性が求められるあまり、ファクトチェックが十分に行われないまま、“ニュース”や“専門家の意見”として流されがちだと危惧しています。そういう意味では、私はメディアを批判するつもりはありませんが、メディアサイドも、伝える内容が人々の思考にどれほどの影響を与えうるかを自覚して、情報の垂れ流しではなく、即時性を犠牲にしても、しっかり責任をもってチェックいただければと願います。

話はそれますが、昨今の日韓関係の悪化も、対中感情の悪化も、「XX人といえば、こういう特徴」というステレオタイプ化も、実は誰かが仕組んだ情報工作だとしたら、どうお感じになるでしょうか。

今回の新型コロナウイルス感染拡大に際して、日々私たちに提供される様々な情報も、残念ながら誰かの手によって加工された内容なのかもしれません。そして残念ながら「実際に何が起きているのか」という【真実】は誰も知らないのだと感じています。

私たちは今、新型コロナウイルスという目に見えない敵と戦いつつ、同時に情報工作の波とも戦っていると言えるでしょう。言い換えれば、2つのWWCと同時並行で戦っています。この戦いに負けないためには、氾濫する情報社会の中で「何が正しいのか、適切なのか」ということをしっかりと自分で考えて判断する“軸”を持つことだと考えます。

新型コロナウイルスに“勝利”した暁に、私たちはどのような世界を見ることになるのか。非常に心配であると同時に、私は非常に楽しみでもあります。

皆さんはどうお考えになるでしょうか?

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