自分の「価値」が幾らなのか分からない正社員がこの先ヤバい理由

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「身を粉にして働いているつもりなのに、見合った給料を受け取れていない」とお悩みの方、それはもしかしたら、企業サイドが自分が思うよりも「あなたの価値」を低く評価しているからかもしれません。そんな状況から抜け出すためには、どんな手を打つべきなのでしょうか。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、「給料を上げたい人が実践すべきこと」を納得の筆致で記しています。

あなたのバリューはナニ?

資本主義の世界で、おカネをやりとりするのは、そこに何らかの価値を認識するからです。価値が無いと思われる対象に、おカネを差し出すことはありません。この極めて当たり前のことが、「自分」という存在を対象にした途端に忘れられてしまうのが、資本主義の厄介なところなのです。

言わずもがな、あなたという存在にも、何らかの価値があるから、おカネをもらえるんです。あなたという存在と、会社という存在との間で、何らかの価値を認識し合うから、会社はあなたという存在を利用するためにおカネを払うのです。

あなたの持つ価値と、会社が払うフィー(お給料)は釣り合いが取れているのが一般的です。もしこの構図が、「あなたの価値>>支払うフィー」であれば、あなたが受け取るフィーが不当に安いということになり、市場つまりマーケットは割安なあなたを買いに来て、あなたの受け取るフィーはあなたの価値と等しくなるところまで上がるのです。

逆に、「あなたの価値<<支払うフィー」であれば、会社は給料を下げるか、場合によってはあなたに、会社を出て行ってもらうように仕向けるでしょう。そして最終的には、あなたの価値と等しいフィーになるところまで、お給料は下がるのです。

これは当たり前の話なんですが、この構図が分かっているのに、

 ● ではあなたのどこに、どのような価値があるのですか?

と問われて即答できる人はほとんどいないのです。

あなたの会社は、あなたの持つ価値におカネを払っているのに、そのおカネを受け取っているあなたが、自分のどこにどの程度の価値があるのかを認識していなければ、その価格が高いか安いかを論じることはできません。

会社の給料が安いと嘆く(もしくは文句を言う)人は、自分が持つ価値を振り返ってそう考えるのではなく、自分の生活をより良くするための原資をもっと欲しいと言っているだけなんです。あなたが新車を買いたいとか、マイホームが欲しいという理由で、もっと給料が欲しいということと、あなたが会社で発揮している価値には何の関係もありませんから。

あなたがどこにいくら使おうが、それが足りるのか足りないのかを含めて、会社には一切関係が無いんです。あくまでも会社は、あなたが差し出す価値の重さに釣り合うフィーを、支払っているだけなんですから。

なので、あなたのお給料を増やしたいと考えるのなら、

 ● そもそも自分が会社に提供している価値はナニか?

を考え、その価値を高めるための方策を考えなければならないのです。

そしてデフレが続く日本では、価格の低さがバリューなのだという信仰が根強く残っています。安いことは良いことだとばかりに、価格引き下げ競争が続いたのが、この20年の日本なんですね。その結果、みなさんが手にするお給料も、「価格の安さがバリュー」になりがちなんです。非正規雇用ってまさに、「低価格であることだけがバリュー」になっている働き方ですから。

世間の潮流がそちらに向かっている状態で、お給料を増やしたいというのなら、尚更のこと、低価格とは真逆のバリューを見つけて、育てて、強化させなきゃならないんですよ。これを考えずに、正社員という肩書きで働いている人は、時代に淘汰され毎年年収が下がるか、非正規雇用に転落することになると思います。

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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