なぜお店の看板娘ならぬ「看板動物」は集客効果バツグンなのか?

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お店としては、扱っている商品や提供しているメニューが話題となり、お客様に足を運んでいただければそれに越したことはありませんが、なかなか理想通りに事は運ばないもの。現状を打破するために、何か打てる手はないものでしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、「邪道」であるとしながらも、抜群の集客力を誇る「看板動物」の導入を提案しています。

“看板動物”の高い集客力

販促策としてはまったくの邪道ながら、その集客力の高さを考えると、導入を検討する価値のあるもの。それは、“看板動物”です。

多くのお店で、看板犬や看板猫がいますが、集客を意図したものではなく、飼っている犬猫が淋しがるからという理由で、連れて来ている場合がほとんどです。

しかし、世の中の人は動物好きです。見掛けると、触れてみたくなるものです。お店に興味はなくとも、つい近寄ってしまいます。そこで、犬猫の愛想が良いと、もうメロメロとなり、何度も足を運ぶようになります。すると、店主・店員さんと話をするようになり、徐々にお客さまへと変貌していくのです。

栃木県宇都宮に、サルが接客する居酒屋があります。おしぼり、飲みもの、料理などをお客さまに運ぶことで話題となり、そのサルを見るために、連日大盛況となっています。SNSで情報が拡散され、最近までは外国人客がたくさん来ていました。日本における観光スポットにまで、なっていたのです。

広告業界では、人の注意を惹くものとして、「女性の裸」「赤ちゃん」「動物」の3つがセオリーとなっています。これらを起用すれば、必ず注目されると言われており、実際にその効果は絶大です。女性の裸や赤ちゃんをお店で披露するわけにはいきませんので、動物に“看板”になってもらうのです。

看板娘の代わりなので、お客さまに失礼のないように、躾はしっかりとしてください。可愛い“看板動物”は、間違いなくお客さまを集めてくれます。

マニアックなものは、売れる

タツノコプロと日本酒メーカーのコラボにより、アニメのキャラクターがデザインされたカップ酒が誕生しました。

「ヤッターマン」「ハクション大魔王」「ガッチャマン」の3種。

これらの作品を懐かしく思う世代が、日本酒を楽しむ年代になったということでしょうか。

カップ酒は、ご当地ものとしてお土産にもなっており、ファンやコレクターがいます。また、アニメファンも欲しくなるはずです。

決してメジャーではないカップ酒という存在にスポットを当てたところに、巧みな戦略を感じます。マニアックなものは、売れるのです。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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