新型コロナウイルス流行によるライフスタイルの変化はさまざまな「不都合」を浮き彫りにしましたが、「頼まれた買い物ができない男性の存在」もそのひとつではないでしょうか。そもそもなぜそんな状況が起きてしまうのでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、その原因と解決法を記しています。
はじめてのおつかい
さて、本日はいろいろお膳立てが必要なお話。
子どもの頃、近所にお肉屋さんがありました。母に言われてよくそこに買い物に行きました。私にとっての
- はじめてのおつかい
でしたね。他にも八百屋さんとかケーキ屋さんとかあったんですがお肉屋さんが一番近かったので、母も任せやすかったんでしょう。
で、母が書いてくれたメモを持ってお肉屋さんに行って、買い物をしてくるんですが、苦手だったのは
- 鶏ももがないときに何肉にすればいいの?
- 400グラムって言われたけど300グラムしかないときは?
というヤツです。ま、よくあることです。このへんの機転が利くようになるには、母が鶏ももを何に使って、豚バラを何グラム使うのかがぼんやりとでも分かるようになってからです。
はじめてのおつかいでなくても、お子さんに買い物を頼む時には
- 店を指定する
- 店内図をざっくり教える
- 買い物リストを渡す
- 分かりにくいものは頼まない
- メーカーやブランドを指定する
- 数量を指定する
このくらいのことをしてから頼みますよね。…でないと、トンでもないものを買ってきちゃったりするから。
頼む方は分かっていても、お子さんはボンヤリとしかモノを認識していません。迷うことなく買ってくるようにするためには間違えそうなポイント・迷いそうなことを先回りして、注意して指示しますよね。
いや、そりゃそうですよね。賛成してもらえますよね。でもね、これを
- オトナに対しても
やるんだとなると、ビミョーに話は別なんだと思うんですよ。
自粛生活中の買い物について言われていたのが
- 各家庭からひとり、あるいは最少人数で
- 短時間で
- 必要なものだけを
という買い方でした。ま、密集するのを防ぐための基準だったわけです。各家庭からひとり、ということでツマに頼まれて男性が買い物に出てきたところ、コレが
- 大不評…
だったようです。つまり
- 必要なモノを買ってこない
- それどころか全然カンケーないものを買ってくる
ことが多かったと。いわく
- 納豆を頼んでプリン 売り場が近いから…??
- キャベツを頼んで白菜 一応菜モノってこと?
- レタスを頼んでタラバガニ これはナイわ
などなど、信じ難い実話がたくさん。
この状況についてどうするのか。
買い物を頼まれても
- トンチンカン♪
なものを買ってきてしまう男性。百歩譲って食品は多少難しい…かな。お目当てのモノがなかったり指定された分量より多かったり少なかったりするからね。こういうときLINEで聞かなくても自分で判断して適切なモノを買ってくるのが買い物ってモンですから。トンチンカンさんからだと、だいぶハイレベルでしょう。
だとしても、機転を利かす必要のない生活用品はマズいでしょ。まさに知っていさえすれば必ず買ってこれるはずですよね。いや、オトナなんだから、ガキ使じゃないんだから。
この、トンチンカンな買い物を生み出す原因は、おそらく
- 使っている生活用品を知らなすぎる
からでしょう。洗剤の香りからトイレットペーパーのコアレスまで生活用品にはたくさんの種類があり、各家庭に好みのものがあるんです。それが分からないということは、そう、おそらくもっと重大な
- 家事や家庭生活に対する認識力のなさ
があるんだろうと思うんです。家庭全体をなんとなくボンヤリとしか認識していないんでしょう。だから、詰め替え用のシャンプーと言われても、銘柄も量も分からないんですよ。これは家事分担以前の問題で、結構
- マズい
状態だと思いますね( ̄∇ ̄) なので、頼まれる側の男性は、女性側が頼むための工夫をするとしても、それ以上の
- 猛省&猛勉強
の必要があるでしょう。このレベルでは、ツマが病気になったり、家族の誰かが新型コロナに罹患したりした場合には、間違いなくただの足手まといですよ。だって、除菌用ウェットティッシュが品切れだったときに
- なかったから精製水を買ってきた♪
とか言っちゃうってことですから。殺気だったオクサマに殺されちゃいますよ。