なぜオンラインで叱られるとキツい?テレワーク時代の新・お作法

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新型コロナウイルスの影響で、一気に導入が加速したテレワーク。数ヶ月を経てずいぶん慣れたとはいえ、未だにデバイスを通じたコミュニケーションに違和感を抱くとの声も聞かれます。今回の無料メルマガ『毎朝1分! 天才のヒント』では著者の倉橋竜哉さんが、管理職を務める友人から聞いたという仕事上の電話でのやり取りを例に挙げ、テレワーク時代だからこそより重要になってくる気遣い等について考察しています。

最後に言われた言葉

年々叱られるのはありがたい倉橋竜哉です^^;

「オンラインで叱られるとキツいね」と言っていたのは、10年来の友人でして、昨今の状況下で、いわゆる在宅ワーク(テレワーク、リモートワーク)をしている方も多いと思います。ネットや電話などオンラインでやり取りをする時に、通常のいわゆる業務連絡、そしてきちんと対応してくれたことへの感謝、褒め言葉…それらだけでコミュニケーションが成立すれば気持ちはラクなのですが、時に注意したり、叱らないといけないなど、ネガティブなフィードバックを返さないといけない場合もあるかもしれないですね。

会社勤めをしていてテレワークに移行した友人がこんなことを言っておりまして、本人いわく、経理に申請する書類の書き方を間違えてしまったとのこと。それを担当スタッフに送ったところ間違いを指摘する電話がかかってきたそうでして電話で正しい書き方の説明を受けた後、最後のやり取りが、「次回から気をつけてください」と、ちょっとキツめの釘を刺すトーンで言われて、「スミマセンでした。失礼します…」という感じで電話を切ったそうです。

電話を切った後、最後に言われた「次回から気をつけてください!」という強めの声がしばらくグルグルとアタマの中を回っていたそうで…。

もしこれが職場で対面なら、言い方や受け取り方も変わっていたかもしれませんし、その後のフォローもしやすいですし、別の人に会って話せば気持ちも切り替えやすいです。でも、在宅ワークで一人で作業をしていたので、なかなか気持ちが切り替えられず、その後、半日ぐらいその声が気にかかってしまったとのこと。

メールの文面より、声のトーンって心に刺さるインパクトがあるな…と。

実は彼自身も管理職で、オンラインで部下に指導をすることがあり、もしかしたら同じことを部下にしていたのかもしれない、と気付いたそうです。「いつもはこれぐらい言ってるから」と思っていても、言われた方のインパクトは対面と電話ではずいぶん違うな、と。

特に大切なのは「最後の言葉」で、ネガティブなフィードバックなまま電話を切ってしまうと、その言葉が相手のアタマの中をグルグルと回り続けることがあるなぁ…と。

出勤することが出来ない以上、電話でのやりとりは仕方がないし、時にネガティブなフィードバックが避けられないときもあるでしょう。ビデオ会議などで顔が見えていると、多少は印象が和らぐこともありますが、それでもネガティブなフィードバックは印象が強くなりますし、顔が見えない音声だけの電話ならなおさらであります。

特に電話は、受話器を耳に当てますから、相手の声が脳にダイレクトに入ってくる感覚があります。対面の時には意識をしていても、電話だと、応対が少し雑になるという方もいるでしょう。思い通りにいかないイライラが声のトーンや勢いに出ていないか、相手のアタマへ「最後に残す言葉」は何なのか、対面の時よりも言葉のインパクトが強くなることを意識した方がいいかもしれないですね。

今日これから、電話やオンラインで話す方もおられることでしょう。その切り際に、相手のアタマの中へ最後にどんな言葉を残しますか。

★まず私からあなたにこの言葉をお届けします

「最後に言われた言葉は何ですか?」

image by: Shutterstock.com

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【著者】 倉橋 竜哉(日本マイブレス協会) 【発行周期】 毎朝コツコツお届けします

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