韓国も中国も。「安倍首相が土下座」像という、相手を貶める文化

 

7月10日、朝鮮戦争で活躍し、韓国を亡国の危機から救った英雄、白善ヨプ氏が100歳で亡くなりましたが、日本統治時代、朝鮮独立派を取り締まる間島特設隊に在籍していたということで、新日反民族行為の名簿に掲載されていることから、与党の「共に民主党」は何ら論評を出しませんでした。

しかし、間島特設隊は中国共産党が指揮する抗日ゲリラを掃討していたのであって、そのなかに朝鮮半島の独立派がいたにすぎません。

しかも、白善ヨプ氏は救国の英雄です。

朝鮮戦争時、韓国軍は司令官らが我先に逃げ出す「先逃」行為を重ねることから、アメリカ軍は不信感を募らせていました。このまま韓国軍を支えるべきかどうか、アメリカ軍のなかでも疑問が出てきていた矢先、白善ヨプ将軍は1950年8月の多富洞の戦いで自ら突撃を行い戦況を挽回、アメリカ軍の信頼度を回復させ、その後の仁川上陸作戦、そして国連軍の反攻の際には怒涛の進軍を行い、平壌へも一番乗りしたのでした。

現在の韓国があるのは白善ヨプ氏のおかげだと言っていいはずですが、親北である文在寅政権では、まったく評価されないのです。

日本統治時代から戦後の保守政権まで、すべてを「積弊」だとして否定し、その清算を進めている文在寅政権は、中華の属国へと戻りつつあるといっていいでしょう。今回の銅像騒ぎも、白善ヨプ氏への冷遇も、その一環であると同時に、韓国人が事大主義へと先祖返りし始めていることの証左だともいえると思います。


 

kou20200305-s新型肺炎 感染爆発と中国の真実 
~中国五千年の疫病史が物語るパンデミック

好評発売中!


image by: photocosmos1 / Shutterstock.com

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2020年7月29日号の一部抜粋です。初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込660円)。

こちらも必読! 月単位で購入できるバックナンバー

初月無料の定期購読手続きを完了後、各月バックナンバーをお求めください。

2020年6月配信分

  • 朝日新聞が「中国の宣伝機関」としてアメリカに認定される可能性/ゲームの中で展開される反中闘争(6/24)
  • もう歴史問題で韓国を相手にしても意味がない/ついにウイグル化がはじまった香港(6/18)
  • 中国に近づいてやっぱりバカを見たインドネシア/台湾で国民党独裁からの民主化を描いたドラマ解禁(6/10)
  • 中国のアメリカ暴動への関与疑惑が出はじめた/コロナで中国は旧ソ連と同じ道を辿るか(6/03)

2020年6月のバックナンバーを購入する

2020年5月配信分

  • 中国制定の「香港国家安全法」が日本の護憲派を殺す/親中カンボジアの「中国に近づきすぎたツケ」(5/27)
  • 中国の恫喝はもう台湾に通用しない/世界が注目する蔡英文の総統就任スピーチ全文(5/20)
  • 「元慰安婦」から反日利権を暴露された韓国慰安婦支援団体/中国から台湾に逃げてくる動きが加速(5/13)
  • アメリカが暴露した中国の悪質な本性/韓国瑜へのリコール投票に見る「コロナ後の台湾」の変化(5/06)

2020年5月のバックナンバーを購入する

2020年4月配信分

  • 世界からの賠償要求5500兆円!中国は破産するか/他国へも情報統制を求める中国の卑劣(4/30)
  • 「アベノマスク」も被害。今度は不良品マスクを世界に拡散する中国/フルーツ天国・台湾は日本人がつくった(4/22)
  • コロナ発生源の中国が今度は黒人に責任転嫁/台湾発「WHO can help?」が世界に問いかけること(4/16)
  • もう国民が国内旅行を楽しむ台湾と、緊急事態宣言の日本(4/08)
  • 台湾の民主化とともに歩んだ志村けんさん/死者数の嘘が暴かれ始めた中国(4/01)

2020年4月のバックナンバーを購入する

2020年3月配信分

  • 欧州の新型コロナ感染爆発は中国共産党員が原因だった/国内では隠蔽、海外では恩の押し売りを続ける中国(3/26)
  • 習近平の「救世主化」と天皇利用への警戒/小国発展のバロメーターとなる台湾(3/18)
  • 【台湾】新型コロナ対策で注目される台湾の若きIT大臣が日本に降臨!?(3/11)
  • 新型コロナへの対処法は「中国断ち」をした台湾に学べ/新型肺炎の責任を日本に押し付けはじめた中国(3/05)

2020年3月のバックナンバーを購入する

2020年2月配信分

  • 『韓非子』の時代から何も変わっていない中国(2/26)
  • 「中国発パンデミック」はなぜ厄介なのか/蔡英文再選後、ますます進む日台連携(2/19)
  • 新型肺炎のどさくさで反体制派狩りをする習近平の姑息/戦後日本の軍事研究忌避が新型肺炎の感染拡大の一因(2/12)
  • 新型肺炎が世界にとって思わぬプラスとなる可能性/疫病のみならず他国に厄災をばら撒く中国(2/05)

2020年2月のバックナンバーを購入する

2020年1月配信分

  • WHOを操る疫病発生地・中国の魂胆(1/29)
  • 「中国発パンデミック」はなぜ厄介なのか/蔡英文再選後、ますます進む日台連携(1/22)
  • 中国の目論見がことごとく外れた台湾総統選/ご都合主義の中国が民主主義と人類を危機に陥れる(1/15)
  • 黄文雄メルマガスタッフの台湾選挙レポート(1/13)
  • 文化が残らない中国の宿命/中華にはびこる黒道治国と台湾総統選挙を左右する「賭盤」(1/08)
  • 謹賀新年のご挨拶―激動の年の幕開け(1/01)

2020年1月のバックナンバーを購入する

image by:photopia90 / Shutterstock.com

黄文雄この著者の記事一覧

台湾出身の評論家・黄文雄が、歪められた日本の歴史を正し、中国・韓国・台湾などアジアの最新情報を解説。歴史を見る目が変われば、いま日本周辺で何が起きているかがわかる!

有料メルマガ好評配信中

  初月無料で読んでみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」 』

【著者】 黄文雄 【月額】 初月無料!月額660円(税込) 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

print
いま読まれてます

  • 韓国も中国も。「安倍首相が土下座」像という、相手を貶める文化
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け