さてジム内においてですが、以前にも何度かご紹介しているかもしれませんが、まずはトレーニングベルトです。色々な種類がありますが、まずはベーシックな一番安価なものでいいように思います。ただ、マジックテープのものは使用頻度が高いとマジックテープ部分が消耗してしまうため、基本的には革のタイプがお勧めです。トレーニングベルトは腰の保護として使う人が多いかと思いますが、実際は腹圧を上げる事によるトレーニング強度アップの方が用途としては大きいように思います。
次なる必須アイテムは、パワーグリップです。以前はストラップを使っていた人が大半でしたが、最近ではストラップ派を見かける事も少なくなりました。背中のトレーニングには欠かせないギアといっても過言ではありません。
ちなみに私は、もし背中のトレーニングの日にパワーグリップを忘れたら、背トレはしないと思います(正確には、しないではなくて、出来ない)。やはりプル(引く)という行為は、どうしても握力の限界がボトルネックになりますので、いかに握力に頼らずに、あるいは腕の力を活用せずに引けるかがポイントとなります。パワーグリップを使う事によって、これまで素手では扱えなかった高重量が扱えるようになります。
3つ目はリストラップです。手首の保護が目的ですが、ダンベルなどを扱う種目の場合には確実に重量が上がります。トレーニングを長く続けると、色々な箇所を軽く痛める事が起きますが、手首はその筆頭といってもいいかもしれません。とてもデリケートな部位の割に、ダイレクトに刺激が伝わりますから、痛める危険性が高いのです。
また一度痛めるとなかなか治ってくれない上に、一気にトレーニング強度が落ちてしまいます。私はチンニングなどの際にも、パワーグリップではなくリストラップを使うようにしています。
4つ目はニーラップです。ニーラップに関しては膝が痛くない人は使う必要がないようにも思います。ただ、スクワットなり膝を使う種目を高強度や高頻度で行っていくと、やがて痛みを発症する危険性は極めて高いと言えます。高重量の際だけでも使用する事で、随分と膝への負担を軽減する事が出来ますから、備えておいて損はないギアだと思います。
多くはパワーリフター用だったりしますから、最初はあまり硬くないソフトなタイプの物の方がいいかもしれません。またリストラップも同様ですが、セット毎に取り外す方がいいでしょう。ニーラップなどはグルグル巻きにしますからかなり面倒な作業となるために、そのまま外さずにする人もいるようですが、そこは頑張って毎回脱着をしてください。
最後にお勧めなのが、ストロングリップです。野球のピッチャーや器械体操の選手が使うロージンバックのようなもので、いわゆる滑り止めです。これはダンベルやバーベルを扱う際に効果を発揮してくれます。ダンベルやバーベルを持つ際には、それらが手や体の一部となってくれるのが最も扱いやすい状態です。
スクワットの際には、担いだバーを思いっきり握りしめて僧帽筋あたりに密着させます。これはバーベルが体の一部となってくれた時、もっとも負荷をコントロールできるからです。ダンベルと手の接着点がずれたり滑ったりでは、手の一部とは言えません。握った時にダンベルがピタッと手の中に収まる感覚が、ストロングリップで実現できます。ギアに頼るのではなく、活用する!の心意気でぜひ頑張ってください。
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