「何でもするから買ってくれ」惨めな営業スタイルに陥らない方法

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激戦区、いわゆるレッドオーシャンの領域でビジネスを展開する企業には、顧客を獲得したいがあまり、「何でもやります」といったような言葉を口にする営業マンが少なからず在籍しているものです。しかし、その先に待っているのは「惨めな営業スタイル」でしかないとするのは、無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』著者の佐藤しょ~おんさん。佐藤さんは今回、自尊心が傷つくような扱いをされないために自社内で創造すべき「ユニークネス」について詳しく記しています。

ユニークネスを創造する

私は本を出したことがないんですが、お誘いを頂いたことが何度かあります。特に、電子書籍については、今でも定期的に「出版しませんか?」というメールを頂きます。

こんなのは、もし私がやろうと思うのなら、今すぐにでもアマゾンのKindleに登録して審査を受ければ良いだけです。つまり間にエージェントのような人を立てる必要もないんですね。それでも電子書籍っていくつも市場があって、それぞれに申請、出版の手続きが異なるんです。そこまでは私もちょっとググったら分かりました。ま、出版する気が無いのでそれ以上は調べていないですけどね。

ところが、私がメールマガジンを書いているからか、定期的に

 ■ 電子書籍の出版をお手伝いします

って感じの営業メールが来るんですよ。ホントにしつこく来るんです。このマーケットってそんなに盛っていたっけ?ってくらい次から次へと来るんです。

そうなると、書き手である私としてはエージェントさんごとの違いというか、USPというか、あなたと組んだらどんな良いことがあるのか?それは他のエージェントさんとどう違うのかを知りたくなるわけです。

で、それを説明してよってメールを書くと、全員これが見事なくらいグダグダな返信しか来ないんです。曰く、

 ▼ 代行手数料は私が一番安いです!(←誰も値段のことなんて訊いてないっての)
 ▼ 原稿さえ頂ければ後は全部やります!(←手順の話は訊いていないっての)
 ▼ どこのストアでも対応可能です!(←でもストアごとの違いも知らないのよ)

みたいなことしか言って来ないんですよ。そもそも日本語でのコミュニケーションに問題がありますよねというレベルです。というか、この人たちは決定的なところでビジネスを間違っています。

今、電子書籍出版がレッドオーシャンなのか分からないのですが、もしあなたがレッドオーシャンの領域でビジネスをやっているのなら、絶対に考えなきゃならないのが、

 ● あなたに頼まなきゃならない理由

ですよ。

ビジネスを一緒にやるかどうか、おカネを払うかどうかは、これがあるかどうかで決まるんですから。この人にしかできないこと、他の人ではできないことがあって、それが相手のニーズやペインと合致していると、

 ● 値段なんていくらでも良いからやってくれる?

という話になるんですよ。逆に、これが無いから、

 ▼ 何でもやります
 ▼ 他よりも安くします
 ▼ 文句は言いません

ってなって、このレールの終着地点には、

 ■ 何をしたら買って頂けるのでしょうか? とか
 ■ 何でもしますからどうか買って下さい

みたいな惨めな営業スタイルが待っているんです。

それは売る側に、あなた(もしくは貴社)でなければ提供できないモノが何も存在しないところに根本原因があるんです。

それを見つけて、育てて、磨くことを、ユニークネスの創造というのです。

何かを売ろうとする時には、先にこれが備わっているのかを考えるべきで、これが無いのなら売りに行ってはいけないのです。これを持たずに売りに行くから、安く買い叩かれたり、無理難題を押しつけられたり、自尊心が傷つくような扱いをされるのですよ。

逆にこれがあれば、主導権は売る側が持つことができるんですよ。これがどれだけ気分が良いことなのかを、ちゃんと知っておいた方が良いと思います。なんたって、

 ● イヤなら他で買ってもらって構いませんよ

って言えるんですから。

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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