具体的な数字を見つけることは難しいですが、私が知っている限りでMicrosoftだけで少なくとも1万人以上のミリオネラを生み出してきました。
Microsoftに匹敵する規模の会社が5つあり(Apple、Google、Facebook、Amazon)、さらにその下に中堅どころの会社がたくさんあることを考えれば、業界全体で少なく見積もっても20~30万人のミリオネラを生み出している計算になります。
テニス・プレーヤーが世界ランキングのトップ100に入ってようやく食べていけることと比べたら、1,000から1万倍ぐらいソフトウェア・エンジニアは恵まれた職業なのです。
野球やサッカーのようなチーム・スポーツだと、テニスよりは恵まれていると思いますが、それでも「野球やサッカーで食べていくこと」は簡単ではないし、それこそ年収1億円を超えるような選手になれる人はごく一部です。
子供達に人気のYoutuberも、トップクラスはたくさん稼いでいますが、それで食べていける人はYoutubeチャンネルを持っている人の0.01%にも満たない狭き門です。
それと比べると、大学でしっかりとコンピューター・サイエンスを勉強し、伸び盛りのベンチャー企業に就職しただけで、エリート・エンジニアの仲間入りが出来、そして少し運が良いだけで(ストック・オプションのおかげで)ミリオネアになれるソフトウェア業界は、本当に恵まれていると思います。
そう考えると、この商売は子供達にもっと人気があっても良いと思いますが、残念ながらアンケートを取ると、サッカー選手やYoutuberに常に負けています(日本でも米国でも同じで結果です)。
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