そのぐらい、日本にとっては一人一人の生命というのは大事なのであって、1,500人でも失敗だと思っている、そんな風な自己理解をして、それを発信して国際社会にアピールしてはどうかと思うのですが、どうでしょうか?特に高齢者の救命、高齢者への感染防止などは世界にもっと誇っても良いと思います。
3つ目は財政規律の問題です。菅さんということでは、政治的にも、財政政策の上でも「10年は消費税は上げない」けれども「消費税率を下げることもしない」という姿勢のようです。硬直した財政規律派ではないが、財政規律のことを忘れるわけではないということで、一見すると筋が通っているようですが、経済の異常事態が続く中では、これが最適解なのかは分かりません。
とにかく、アメリカも欧州も、そして中国も、ポストコロナの経済を見据えて、カネをジャンジャン借りまくって、流しまくっています。ですから、日本はあんまり真面目に財政規律を意識していると、円高に追い詰められてしまいます。
丁度いい水準というのは難しいですが、とにかく経済の落ち込みを立て直すために、「生きたカネ」を引っ張ってきて、「必ずリターンの取れる投資」を思い切ってやっていく、そのような経営感覚が必要と思われるのですが、そのあたりはまだ見えていません。ポストコロナの経済については、慎重に過ぎると、流されて全体がダメになってしまう危険もあるように思います。
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