SNSの匿名性を利用して誹謗中傷する卑怯者たちの呆れた思考回路

 

SNSはネットの産物ですから、そこにリアルはないわけです。場所を問わずどこからでもそこに入れるということは、メリットではあるんですがあくまでも仮想空間内でのイベントなんですね。ここにツイッターのような匿名性が付加されると、自分という存在を完全に秘匿できたという感覚が立ち上がるんでしょう。ネットで誹謗中傷をやって、IPアドレスから身元が割り出されて損害賠償請求をされた多くの人が、

 ■ まさか自分だとバレるとは思わなかった

と言うのですが、仮想空間で起こったことで、リアルにその場にいない(そんな場は存在しないのが仮想空間ですが)、おまけに匿名でやっていたら、自分が書き込みをしたとはお釈迦様でも気付くまいって気持ちになるんでしょう。

そしてそんな感覚を持ちながら他者への誹謗中傷、攻撃をしていると、リアル世界での自分とは別の自分が、つまりバーチャル空間だけで生きている別人格のもうひとりの自分が作られてくるんです。この状態をなんて呼ぶかなと考えて作った言葉が「自意識の希薄化」という表現です。

この世界では、自分という存在が、現世の日常からは完全に切り離されて、異次元のバーチャル空間だけに存在しています。そこは別世界なのですから、どんな発言をしても構わないわけで、それが現世の日常に影響を及ぼすことなどないのだ、という錯覚がこの仮想空間にいればいるほど強くなっていきます。

その感覚の中で、自分の考えや価値観と異なる発言をしている人を見つけてしまうと、ムラムラと攻撃精神が立ち上がるですね。それが著名人で、自分よりも豊かで満ち足りた生活をしていると、嫉妬心とやっかみが付加され、いくらでも叩きたい放題の吐け口を見つけたと感じてしまうのでしょう。そんな存在が自分に攻撃をして来ないと分かったら、最初はおっかなびっくりだったのが、段々とエスカレートしてくる、そこに自分以外の人が参戦して来たらますます調子に乗ってしまうのでしょう。

そういう存在を「アンチ」と呼びますが、その人たちが何を考えているのか、その生態は、

はあちゅう、意を決して攻撃的アンチと直接対話

を読むと分かります。ここまで来ると完全に病気だと思うんですが、このアンチの人たちはターゲットを攻撃中に、自分のリアルな姿を完全に忘れているんですよ。攻撃中は、バーチャルの世界だけがそこに存在して、それがリアル世界に影響を与えるとは思っていないんですね。

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