韓国の親日仕草に騙されるな。対日融和にはしゃぐ文在寅の危険な本性

 

金大中の複眼思考に学べ

文氏の評価をする時の尺度は、金大中(キム・デジュン)元大統領の存在である。文在寅氏は、金氏と同じ進歩派である。だが、金氏はリアリストであった。文氏が、原理主義者であることと180度の違いがあるのだ。日韓関係は、金大統領時代に大いに増進された。文大統領になると逆転して閉塞状態に追い込まれた。この違いは、金氏のリアリストと文氏の原理主義の違いに帰せられるであろう。

リアリストとは何か。リアリストは、「現実主義者」を意味する。「現実に即して物事を考える人・現実に即して物事に対応(処理)する人」を指している。つまり、リアリストは課題の解決に当って、現実の中から解決のヒントを見出すのだ。原理主義は、現実を無視して異次元から解決のヒントを見つけ出すと言えよう。

金氏は、大統領選で保守派の朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の片腕だった金鐘泌(キム・ジョンピル)と手を結び当選を果たした。金政権では、首相を務めた人物である。進歩派が、保守派の「大番頭」(首相)と政策協定するとは離れ業である。自らの政策を実現するには、あえて保守派と協定するという度量があったのだ。

文在寅氏には不可能な離れ業だ。私が、金氏をリアリストと評するのは、こういう点を指している。金大統領は、犬猿関係にあった日韓関係に雪解けをもたらした。日本の小渕恵三首相と1998年、日韓共同宣言を発表し、韓国でそれまで禁止されていた日本文化開放を推し進めたのである。

韓国ドラム『冬のソナタ』が、NHKで放映(2003年)され、日本に一大韓国ブームを引き起した。日本から韓国への旅行者が激増し、『冬ソナ』撮影現場へ日本女性が大挙して押しかけるという「社会現象」をもたらしたのである。

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