飲み屋の「お通し」を無料にしたほうが最終的には儲けに繋がる訳

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かねてから疑問の声が上がっている、居酒屋のお通し。好みでもない食べ物を出された挙げ句に結構な金額を取られるとあっては、不満に思う方がいても何ら不思議はありません。そんな悪しき「商習慣」を猛批判するのは、無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者で繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさん。佐藤さんは今回、お通しの廃止、もしくは無料化すべき納得の理由を記しています。

「美味しくなければ、お代はいりません」と言えるのなら、お通しを出せば良い

居酒屋の“席料”とも言える、お通し。アンケートによれば、約7割の人が価格が高いと思い、約5割の人が味に不満を持っていると言います。頼んでもいないものが勝手に出てきて、しかも価格がわかりません。時代にまったく合わない、古い商習慣です。多くのお客さまが納得していないのだから、即、廃止すべきです。習慣にあぐらをかいて、適当な料理で利益を上げようとするお店が多いのも事実です。だから、不評なのです。

中には、真面目な店主・料理人が腕をアピールするために、どの料理よりもお通しに力を入れているお店もあります。そんなお店なら、お客さまも喜んでお金を払うでしょう。お通しを楽しみにやって来るお客さまもいます。

何れにしても、“習慣”としてのお通しはやめるべきなのです。注文していないものにお金を払わされるのは、非常に理不尽です。いらなければ断ることもできますが、「そんな無粋なことはできない」「ケチだと思われる」など、言いにくいという現実があります。言わば、お客さまに精神的な負担を掛けているのです。くつろぐ場所である居酒屋で、お客さまに気を遣わせてはいけないのです。

どうしても味をアピールしたいと思うのなら、お通しを無料にすれば良いのです。「これはサービスです」と言って出せば、“小粋なお店だ”と評価も高くなります。気に入ってもらえれば、お通しの経費など、すぐに回収できます。自信のある料理で、お客さまの心を掴むことが大切なのではないでしょうか。決して習慣として出すのではなく、味わって欲しい料理のお試しとして出すのです。本当に自信があるのなら、有料でも構いません。ただし、「美味しくなければ、お代はいりません」と言えるほどの自信があれば、の話です。

居酒屋は、お客さまが気兼ねなくお酒を楽しむ場所です。お客さまに気を遣わせたり、お客さまの納得できないことをしてはならないのです。

image by: Shutterstock.com

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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