元凶はもうひとつ。
・苦労することが美徳
とされている文化です。少し前の記事で、
・苦労と努力の違いについて
書きましたね。この二つは同じようで全然違う部分がありました。
・苦しいか、苦しいかどうかはどうでもいいか
です。苦しいのが「苦労」、苦しいかはどうでもいいのが「努力」でした。苦労っていうのは、苦しくなくちゃダメなんですよ。ラクラク苦労するっていうのは、「苦労」の定義から外れるわけ。それに対して、苦しくてもラクでも「努力」の定義には当てはまるわけです。
そして、悲しむべきことに、日本では一生懸命やっていること、真剣に取り組んでいること、愛していることの証明として要求されるのが
・苦労
なんですよ。そう、苦しくなくちゃダメなんですよ。家事でも、仕事でも地域の活動でも、多少なりとも苦しくてそれを耐えるっていう図が
・エモい(//▽//)
んです。……うっわ、何ソレ。秒でツッコミたくなるのは私だけ?
エモさの内容として、苦労が含まれてしまっているんですからこれは救いようがありません。より上手くできるからとか時短だとかいう合理的な理由は、すべてフッ飛んじゃいます。ラクだなんてとーんでもないんです。だって苦しくないからね。
この悪文化と、丁寧さ(工程数の多さ)が重なると
・エンドレス家事
になっちゃって、家事をする側は苦痛と苦労を愛情の美名の下にずーーーっと求められ続けることになるんです。面倒くさくて手間も時間もかかって、辛くて苦しいことをやることで初めて「家族を愛している」ことになるんです。
これを解決するのは、容易ではないのかもしれません。これもまた日本に深く根付いた文化だからです。ですが、
・やっぱりヤだ
よね?そんなの。苦しむより、ラクで楽しくて成果が上がる方が断然イイよね。それなら、まず
・ラクをすることを自分に許す
ことから始めましょうよ。苦労しなきゃとみんなが思いこんでヘンなガマン比べみたいなことをしているのは、
・ラクの味を知らないから
だと思うんです。まずは自分でラクをしてみればいいんですよ。で、それがホントにラク!だったら、周囲にも勧めればいいんです。自分は先行してラクしているんだから、勧めやすいでしょ?
勧めた相手が「ラクするなんて!」とか言い返してくる可能性もあるんですが、それはまた別の話ですね。ま、私ならガン無視してラクしちゃうね。
やれるときにはやればいいけど、やれないとき苦手な家事は、家電やサービス、市販品に頼ってみてください。
・ホントにラク!
ですから。
難しくて辛くなりすぎている日本の家事。1,400回書いてみて思うのは、もっとラクをしよう♪ということですね。
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