右翼は日本を中国や韓国からなめられる国にしたいのか
これは私の妄想かもしれないが、実は中国や韓国を叩くウヨクのスポンサーは中国や韓国そのものなのではないかと思えてきた。
この10年、20年、中国と韓国の台頭は目覚ましい。
2018年のOECDのデータで韓国の一人あたりのGDPが日本を抜いたらしいというニュースも入ってきた。
2018年の最低賃金の大幅引き上げで、最低賃金でも韓国は日本を抜いている。
これによって中小企業が人件費で圧迫され、韓国経済がボロボロになったとウヨクはほうぼうで論じたが、確かに経済成長率はわずかに落ちたが、2018年の経済成長率は日本の2倍以上だった(アメリカ人なのに、むしろ愛国者のデービッド・アトキンソン氏がこれを指摘している)。
格差を是正し、一般大衆の所得を増やしたほうが、経済は成長することはケインズ以来の基本原則だ。
日本だって、アメリカだって、その形で高度成長をしてきた。
ウヨクは日本を購買力のない国にして、中国や韓国になめられるように仕向けたいようだ。
日本人を油断させて中韓に勝てなくするウヨクの弊害
トランプとの経済戦争に懲りて習近平は内需拡大を打ちだし、最低賃金の引き上げを指示した。
これで中国の経済がさらに強くなり、モノを買える国になったら、世界はさらに中国に従うことになる。
しかし、日本のウヨクはトランプの中国制裁を全面的に支持した。さらに、この制裁のために、中国は半導体の自国生産に舵をきり、3兆円もの補助金を企業につけるという(これができるのが社会主義の強みだ)。
ついでに言うと、製品の性能でかなり中国や韓国が力をつけてきたのに、まだまだ韓国はダメ、中国はダメと言い続ける。
昔は、中国の新幹線は日本のものを丸パクリと言われても仕方ない状態だったが、今では日本のものより早く、振動も少ないという。
そういうことは報じられず、ウヨクは中国ダメ論を唱える。要するに、日本人を油断させて、中国や韓国に勝てなくなるという結果がウヨクによって起こっている。
それをやめようとしない。