読売が安倍「桜」で連日スクープの怪。菅首相にも浮上した不記載の疑惑

2020.11.27
by gyouza(まぐまぐ編集部)
 

安倍の次は「菅」。戦々恐々の与党・自民党

今回の安倍「桜」問題だが、矛先は現在の首相である菅義偉氏にも向けられ始めた。

菅氏が官房長官に就任してから2年目の2014年4月、地元・横浜のホテルで2500人を集めたパーティー「内閣官房長官 すが義偉 春の集い」について、菅氏の資金管理団体はこのパーティーの収支について、政治資金報告書に一切記載していないという事実を『週刊ポスト』が27日に報じたのである。

政治家がすべてクリーンだとは思わないが、安倍・菅と首相2人が続けざまに「不記載」となれば、他の政治家のパーティーやイベントにも疑惑の目が向けられても仕方がないというものだろう。

ここへきて自民党に、強い「向かい風」が吹き始めたのは単なる偶然なのだろうか?

EXIT兼近「命を落とすことになったり」発言の重み

 

今回の件は、芸能界からも厳しい意見が出ている。お笑いコンビ・EXIT(イグジット)の兼近大樹(29)は、自身らが司会を務めるニュース番組『ABEMA Prime』(ABEMA TV)の中で、「桜」前夜祭をめぐる一連の報道について言及したと東京スポーツなどが報じている。

「こういう事があると、誰が責任者、ウソついたのはこの人だ、っていうのをさらしあげて、例えばそれが命を落とすことになったりとか、そういうことになるのが一番イヤ。(中略)秘書が責任者になるんだとしたら、国民の皆さんがそれをメチャクチャ責めるっていう状況が怖い」(出典:東スポWeb「EXIT・兼近「桜を見る会」で〝責任者バッシング〟を危惧「命を落とすことになったり…」」2020/11/26

以前、フジ『ワイドナショー』で、芸能人の「検察庁法改正案に抗議します」ツイートについて、政治的な発言を叩かれる現状を憂う正論を述べて称賛されていた兼近だが、今回の発言は森友学園問題で財務省近畿財務局の文書改ざん問題で自殺に追い込まれた赤木俊夫さんのことが念頭にあったのかもしれない。

兼近は、もし今回の件で安倍氏をかばうために秘書が自殺するようなことがあってはならない、と懸念しているが、この件については当然、安倍氏に責任がある。関係者の自殺を懸念するあまり、検察による追及の手が緩むのではなく、安倍氏自身が真摯に説明し、間違えがあれば自分で責任をとることで、すべては丸く収まる話である。

読売もNHKも援護射撃どころかスクープを出す、「崖っぷち」の今こそ、すべての膿を出し尽くして、「悪夢の7年8ヶ月」を精算する時ではないだろうか。疑惑のゲートは、まだ開いたばかりだ。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by:安倍晋三公式Facebook

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