北海道の小さな町工場、なぜ社長はロケット開発に打ち込んだのか?

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北海道の小さな町工場で、独自にロケット開発に取り組む一人の男性をご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』で「夢」について語っている方こそ、その男性・植松努氏。植松氏は自身が宇宙開発を続ける理由と、毎日「火事場の馬鹿力」を出すことができる秘訣を披露しています。

人間の脳波を止めてしまう言葉 植松 努(植松電機代表取締役)

わずかな従業員数の町工場でロケットをつくり、宇宙開発の夢を叶えた植松電機代表取締役・植松努氏のお話をご紹介します。


夢というのは自分で大好きなことをやってみたいという思いでしょうね。だったらやったらいい。それだけの話です。大好きなことをしっかり持つには感動が一番です。「やってみたい」「すごい」という心があれば、夢はいくらでも見つかると思いますよ。

でも、その時にできない理由をいくつも思いついてしまうんですね。そして、そのできない理由すら考えなくなる最悪の言葉が「どうせ無理」なんです。

この言葉が人間の脳波を止めてしまう。思考が止まると楽ですが、それだと何も始まらない。「どうせ無理」ではなく、「だったらこうしたらできる」と頭を切り替えて考え続けることで道は拓けると思います。

だけどモチベーションはやる気だけで高まるものではないんですね。物事に挑戦し、それを諦められない理由が、僕の場合は火事場の馬鹿力の源になっています。

僕は「どうせ無理」という言葉が大嫌いです。この言葉が人の可能性を奪い、その連鎖が正しくて優しくて弱い子供たちに向かうと知っていますからね。

繰り返すようですけど、僕は「どうせ無理」という言葉をこの世からなくしたい一念で宇宙開発をしています。目の前の壁が大きいほど、その思いは強くなります。だから、毎日火事場の馬鹿力を出すことができるんだと思います。

開発の世界ではゼロから1を生み出すという大変厳しい問題に挑戦することもありますね。これは1を2にしたり3にしたりというのとは比較にならない難しさです。その時、従来のやり方を維持しようとしたら負けが始まるんです。

過去のノウハウばかりでなく時に自分自身すら否定してしまって「これでいいのか」と本気で動き出す時に、ゼロから一が生まれるのだと思います。いまの日本に必要なのは、その執念と元気なのではないでしょうか。


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