そして、世界制覇の夢を見て米国を乗っ取るために表裏一体の浸透を図ってきた中共も、ディープステートの衰退により、挫折を味わうことになりました。
よく考えてみれば、彼らが超限戦の最有力の武器として駆使してきた「お金」がどこから出て来たのかと言えば、それは、ディープステートと組むことにより下げ渡された「おこぼれ」を貯め込んだものなのです。
ましてや、彼らの「庭」である米国本土の要人たちまでをも買収して傘下に収めようとする拡張政策が、ディープステートの虎の尾を踏むことになるのは覚悟するべきだったのではないでしょうか。
ですから、金を武器にした中共の世界制覇にストップをかけるのは、何もトランプ政権だけではないのです。ディープステートとの蜜月は破綻しました。
さらに悪いことに、香港問題、豪州問題、東南アジア利権での衝突などをきっかけに、大英帝国、あるいはロスチャイルド家までもを敵に回してしまった現在、インドも含めた包囲網が結成されたことにより、彼らの覇権は急速に縮小し、金づるも枯れてゆくでしょう。
日米のいわゆる主要マスメディアはこれまで基本的にディープステートの支配下にあり、米中の蜜月時代は中共からの「お小遣い」を貰っていたわけですが、こうしたパトロンたちが力を失い、混乱を抱えた状況では、迷走せざるを得ません。
あっちにもこっちにも矛盾が生じ、全体としての統合性が崩れ、その結果、実は自称しているような「公器」ではなく、パトロンたちの「プロパガンダ装置」であることを大衆に悟られてしまいました。
まあ、(1)と(2)が進行すれば、(3)は必然であるのですが、そうした流れの中で、当面、主流マスメディアに対する、商業や宗教、そして政治イデオロギーの影響が露骨となり、表面的にはこうした要素間での葛藤が繰り広げられることになるはずです。
こうした「大きな流れ」に関しては、多少考え方が違う人たちの間でも、およその線でご納得いただけるのではないでしょうか。
上記の3点に共通する「衰退」の兆候は、混乱と争いを生み、おそらくは、その中から新しい秩序が生まれてくるのでしょう。
新型コロナウイルス肺炎の流行により、仕事のやり方やライフスタイルの変更を迫られている現実も含め、私たちは今、「世界史の転換点」にさしかかっています。
私自身、71歳という高齢になって、こうした「世界史の転換点」を目撃できるとは思ってもいませんでした。
まるでテレビドラマのような米国大統領選の展開から目が離せないのも当然と言えるのかもしれません。
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