【書評】不幸な老後を迎えないためには何をすれば良いか?

[名称未設定]
 

人は誰しも年をとり、いずれ老人になっていくもの。もし自分が老人と呼ばれる年齢になったとき、不幸な人間にならないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』では編集長の柴田忠男さんが、 どうしたら生きがいのある老後を過ごせるかを突き詰めた一冊をご紹介しています。

偏屈BOOK案内:藤原智美『この先をどう生きるか 暴走老人から幸福老人へ』

613O+OjwFAL

この先をどう生きるか 暴走老人から幸福老人へ

藤原智美 著/文藝春秋

現在の著者(小説家)は「還暦をすぎて、老後一歩てまえの、さしずめ『老前』とよべるような歳になりました。かつては遠い存在であった老人に、まさに自分がなろうとしている」状態だ。その歳のせいか、一度封印したはずの「孤独で不幸な暴走老人」というイメージが頭から離れなくなったという。

「やがて老人となった私は、いとも簡単に暴走したり、たえがたい孤立に追い込まれたり、生きがいのないつまらない生活をおくるようになるかもしれない。そんな不安をどこかで感じていました」。でも、いつまでもそんな不安や戸惑いに怯えているわけにはいかない。著者はいろいろな人に会って話を聞き、それをもとに「どうしたら生きがいのある老後を過ごせるか」をまとめた。

序章は現代の神話化した「人生百年」の実像と平均寿命のカラクリについて。一章はネットやスマホとの距離をたもつということについて。二章はコミュニケーションのとり方、生き方の正しい方法について、三章は世の中に流布する「孤独感」を整理して、その中で老人がおちいりやすい孤立と孤独について。

四章は老人をとりまく社会のまなざし、同調圧力に影響されない自立した生き方について。五章はセカンドライフのための意識の大転換に必要な「リボーン・ノート」について。六章は価値ある「暮らし」を再構築することについて。これはまえがきにある説明だが、なんか憂鬱になりそうなメニューではないか。

print
いま読まれてます

  • 【書評】不幸な老後を迎えないためには何をすれば良いか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け