これから老年期まで、持続できる「生きがい」や「充実感」のある人生を、いったいどうしたら送れるのか。それがこの本で著者が考えてきたことだ。出した答えは、シンプルに言うと、「上下の話法」から「対等の話法」への切り替え。「目的の価値化」から「行為の価値化」への思考の転換。虚栄心を捨てて謙虚な自尊心に立ち返ること。孤独のなかでは「書くこと」で自分とのつながりをはかり、持続的な自己対話をはかること。
う~~、南海ホークス(わたしが常用する難解な事態に陥ったときのツブヤキ)。これらはセカンドライフを送る上での基本的な姿勢である、といわれてもなあ。この本をちゃんと読んでこないと、サッパリわからんでしょう。私はナナメ読みしてきたので、ほぼわからん。わかったのは、孤独のなかでは「書くこと」で自分とのつながりをはかり、持続的な自己対話をはかること、という基本的な姿勢を保てということだった。
しかし、「これとは別にもう一つ強固でゆるぎない、人がよって立てるもの」が必要だという。それは「人生の土台」といってもいいようなもの。結局行きついたのは、セカンドライフの表舞台である「暮らし」だった。日々の生活である。日常こそがメインの世界なのだ。なんかあてが外れた気もするが、それが「人生の初期化」という提案であるらしい。南海ホークス……。
編集長 柴田忠男
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