では、どうすればいいか、ということですが、生活を変化させ、物事を習慣化できない理由が「心理学的ホメオスタシス」ということであれば、
- 変化した方が「快」である
- 変化しないことが「不快」である
という状態を作り出す必要がある、ということになります。早起きしてランニングする、という習慣をつけたいのであれば、
- 早起きのメリット、ランニングや運度のメリットなどを徹底的に調べ
- 早起きして気持ちよく生活している将来の自分を毎日想像し
- ランニングしてどんどん健康になって体調も絶好調になっている将来の自分を毎日想像し
- 早起きしてランニングを実行できた自分を褒めて自尊心を満足させる
など、変化した方が「快」である状態を脳に植え付けることです。あるいは、同じような手法を使い、変化しないことが「不快」であることを脳に植え付けることです。
たとえば、私は毎日筋トレをします。筋トレは大変辛い作業です。しかし、やる気がでない、などの理由で休んだり、ある種目の回数が足りなかったりすると、自分の怠惰を感じて、自尊心が傷つきます。「不快」を感じるように、自分をマインドセットしています。だから、その不快を避けるためにも、毎日筋トレを続けられている、ということもあります。
このように、私たちは、「自分で自分を変えよう」としても、反対に「自分で自分を変わらないようにしよう」という力が働きます。だから、自分を変えざるをえないようにプログラムを組むか、何らかの外力を使う方が実現しやすい、ということになります。
人それぞれで、「快」、「不快」のポイントが違うと思うので、よく自分と対話して、良い方法を見つけていただければと思います。
今日は、ここまで。
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