かつては人目を忍び、男性が誘い込むような形で利用されていたラブホテルが、大きな変貌を遂げているようです。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、女性主導でアミューズメント化が進む昨今のラブホテル事情を紹介するとともに、今や全てのビジネスのターゲットが完全に女性に移行した事実を記しています。
女性が牽引する、「H」のアミューズメント化
ラブホテルが変わってきています。カラオケ・ゲームはもとより、ダーツやビリヤードなどが設置され、“Hする場所”ではなくなりつつあるのです。卑猥なイメージは無くなり、“遊びの空間”として、カジュアル化しています。
男性がさりげなくホテル街に誘い、隠れるように入っていった時代は終わりました。いまや、女性自らが楽しそうなホテルを探し、彼氏を誘うようになっています。
「女性のための全国ラブホテルガイド」という検索サイトまであります。このサイトによると、女性がラブホテルを選ぶ条件としては、第一に清潔感。そして、内・外装のデザイン。風呂が広く、アメニティグッズ、食事メニューが充実していること。まるで、リゾートホテル・シティホテルに望む条件をそのままラブホテルにも求めています。そこにプラスして、ダーツやビリヤードなどの“遊ぶ道具”も欲しいと。
男性は“Hしたい”という欲求しか持ち合わせていませんが、女性は“楽しみたい”と思っているのです。主導権が女性にあるいま、この要求に応えていかなければ、ラブホテルとして生き残ることは難しいと言えます。
そこで、さまざまなアイデアを出し、集客に苦心しています。「女子会プラン」なるものも存在します。女子だけで、まわりを気にすることなく、大騒ぎして盛り上がることができるのです。疲れたらベッドで寝ることもできますし、シャワーを浴びることも。自分たちのペースで、ゆっくり楽しめるのだと言います。
他にも、入浴剤やシャンプーを選べたり、可愛い部屋着やバスローブを用意するなど、細かなサービスに気を遣っているところもあります。これらはすべて“女性好み”。
世の中のほとんどのことは、女性に選択権・決定権があると言っても過言ではありません。女性に気に入ってもらえなければ、ビジネスは成り立たないとも言えます。家族・カップルの旅行先を決めるのも女性。夫・彼氏の服を選ぶのも女性。休日の過ごし方、レストラン、住む家……。
ビジネスのターゲットは、女性なのです。
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